2022年春夏ファッション・ウイークの現地取材は、ベルリン在住の藪野淳・欧州通信員とパリ在住のフリーライターの井上エリの2人が担当。ショー会場や街の様子から、実際に取材を通して感じたことまで、2人がざっくばらんに振り返る。
藪野淳/欧州通信員
PROFILE:2012年にロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDJAPAN」の編集記者に。17年9月からベルリンに拠点を移して活動中。コレクション取材では、移動中や待ち時間のおしゃべりも楽しみの一つ
井上エリ/フリーライター
PROFILE:武庫川女子大学卒業後、ニューヨークで4年過ごし、パリ在住6年目。 今季ロンドン&ミラノ&パリの現地取材を担当。寝坊が許されないファッションウィーク中の朝のアラーム音は、ボン・ジョヴィ「It's My Life」
藪野:リアルショーの再開に伴って、郵送で招待状も届きましたが、印象に残っているブランドはありますか?
井上:色鉛筆を届けてくれた「クロエ(CHLOE)」です。クリエイティブ・ディレク ター、ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)のドローイン グから直接取り入れたというパッチワー クやクロシェのマルチカラーのルックが、塗り絵みたいでインビテーションとリンクしていました。あと「ヴァレンティノ(VALENTINO)」もパリのカフェのネガフィルムが飾られていて、会場に行くとカフェが再現されたかわいい空間でした。さらに、会場外の本物のカフェの前の道もランウエイとして使用し、カフェに行くという“日常”をテーマにしたインビテーションと演出でした。そのほかのブランドも“日常”だったり、“再会の喜び”の演出が目立ちました。
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