眼鏡ブランド「ジンズ(JINS)」を手掛けるジンズホールディングスの2021年8月期の業績は、売上高が前期比6.0%増の638億円、営業利益が同10.1%減の50億円の増収減益だった。
アプリ会員が650万人から870万人に増加したり、18年からスタートした1日使い捨てコンタクトレンズ「ジンズワンデー(JINS 1DAY)」事業が同181.5%増の9億7200万円に成長したが、田中仁・代表取締役最高経営責任者(CEO)は「コロナが消費に与えた影響は大きかった。『ジンズワンデー』のテレビCMによる広告宣伝費もかさんだ」と振り返る。
同社は今年6月にフランスのデジタルアイウエアカンパニー、フィッティングボックス(FITTINGBOX)と資本業務提携契約を締結し、10月14⽇には「目のみならず体や心もウェルビーイング(改善)する」眼鏡型デバイス「ジンズ ミーム(JINS MEME)」を発売する。田中CEOは、「より良い顧客体験の提供のためにはデジタルの力が欠かせない」と話す。
ジンズホールディングスは22年8月期の業績として、売上高が同10.6%増の707億円、営業利益が同24.8%増の63億円を予想する。