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産地型サーキュラーエコノミーを目指す「リクロー」が初の展示会 回収したワークウエアから新たなプロダクトを制作

 地域イノベーション財団とディスカバーリンクせとうちが運営するプロジェクト「リクロー(REKROW)」は9月16~18日、初の展示会を広島県府中市で開いた。会期中は繊維産業の関係者やバイヤー、小売業、地域の一般の人々など約400人が来場した。

 「リクロー」は「産地型サーキュラーエコノミーの実現を目指す」プロジェクトとして2020年11月に発足。広島県福山市の繊維産業の産地継承を目標に、地元広島の造船会社のワークウエアを回収して新たなプロダクトを作るプロジェクトや、1カ月でデニムパンツが制作できるようになるスクールの運営、定期的に繊維産業のサステナブルシフトの可能性について語る「リクロートークス(REKROW TALKS)」などを開催している。

 今回の展示会では回収したワークウエアを解体し、その生地を用いたインテリア、ウエア、財布などのアクセサリー、アウトドアウエアを展示した。参加ブランドはアウトドアの「スノーピーク(SNOW PEAK)」やロサンゼルスのエシカル家具の「ステファン ケン(STEPHEN KENN)」、石橋真一郎がデザインするメンズの「クオン(KUON)」、福山発の作業着メーカー「TSデザイン」など9ブランド。また、展示に加えて端材を用いたワークショップやロンハーマンの根岸由香里事業部長らを招いたリクロートークスも開催した。

 「リクロー」は、新しいワークウエアの開発と着用済みワークウエアの活用で、地域のものづくりの技術力、企画力を伸ばしながら、縮小傾向にある繊維産業に新たなビジネス、雇用を生み出すことをビジョンとして掲げている。11月1日にはオンラインショップもオープン予定だ。使い古されたワークウエアのかっこよさを生かし、そこに価値を見出すことで、循環型社会の実現と繊維産業のアップデートを目指す。

問い合わせ先
ディスカバーリンクせとうちREKROW
info@rekrow-hiroshima.com