スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く連載。スニーカーが二次流通と切っても切れない縁なのは周知の事実だが、今回はなんと、時価総額9000億円に迫るメルカリのタモさんこと田面木宏尚・日本事業CEOをゲストに迎え、スニーカー談話に花を咲かせる。なんでも田面木CEOは大のスニーカーファン。地元秋田で過ごした10代の頃の話から偽物対策、現在のプロジェクトに至るまで、スニーカートークからメルカリのすごさが分かる?(この記事はWWDジャパン2021年8月2・9日合併号からの抜粋です)
本明秀文社長(以下、本明):メルカリが好調なのはタモさんみたいな“物フェチ”がいるからだと思う。本当にスニーカー愛がすごい。
田面木宏尚CEO(以下、田面木):地元が秋田の田舎だったので、原宿への憧れが強かったんです。東京にも行けないし、ネットもなく、ファッションの情報は雑誌を読むかラジオを聞くしかない。「ブーン(BOON)」と「スマート(SMART)」の両方を買えないから、毎月「スマート」を買って何度も読むみたいな。当時の地元では「ナイキ(NIKE)」も売っていませんでしたから、“エアマックス95(AIR MAX 95)”の“イエローグラデ”とかも当然買えないわけです。それで「コンバース(CONVERSE)」の“カモ(迷彩柄)”のローカットをデパートで2900円で買って、しばらく履いていました。だから僕にとっての初めてのスニーカーは「コンバース」なんです。今は10代の頃の憧れが爆発している感じですね。
本明:僕もビンテージスニーカーを探すのに「メルカリ」を使うんですよ。「メルカリ」は偽物が少ないですよね?
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