スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く連載。リリースや販売数の多さから二次流通でのスニーカーの価格が落ち着き、“にわか転売ヤー”がスニーカー市場から離れると、レアスニーカーのリストック(再販売)が増えて、ちまたでは「スニーカーブームは終わった!?」ともささやかれている。とはいえスニーカー屋のサイクルは早く、止まれない。原因を究明し、早々に次の手を打ちたい本明社長が気付いた“あのブランド”の誤算とは?(この記事はWWDジャパン2021年9月20日号からの抜粋です)
本明秀文社長(以下、本明):先日発売した「ナイキ(NIKE)」の“AJ KO 1”は世界的にはあまり人気がないみたいなんだけど、日本では最近の抽選販売の中で応募数が一番多かった。日本の市場は、海外と比べてもちょっと独特なんだよね。
――そうなんですね。それを聞くと、まだまだ「ナイキ」の根強い人気を感じます。
本明:「ナイキ」は何が問題かというと、サイズバランスなんだ。今はリリースも多いし1型あたりの販売数もかなり増えている。だからおそらく、人の手で決められなくなっていて、過去のデータからAIがサイズごとの発注数を勝手に決めている。それが良くない。
――近年の売れ行きを見てですか?
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