リシュモングループ傘下の「クロエ(CHLOE)」はこのほど、ラグジュアリーメゾンとしては初となるBコープ認証を取得した。
Bコープは2006年にアメリカの非営利団体Bラボ(B Lab)が制定した認証で、利益と社会的意義を両立させ、環境や社会へのパフォーマンスや透明性、法的説明責任、持続可能性において優れた会社に与えられる。認証取得へのハードルは極めて高く、評価項目は従業員の労働条件から地域社会、二酸化炭素の排出量に至るまで、300以上にもおよぶ。
「クロエ」は、20年6月から“Women Forward for a Fairer Future(より公平な未来のための、女性の前進)”に本格的に取り組み、外部専門家のアマンダ・グエン(Amanda Nguyen)とエリザベート・ラヴィル(Elisabeth Laville)を招へいしてサステナビリティ理事会を発足。Made51、Mifuko、Manos del Uruguay、Akanjoといったフェアトレード認定企業とのパートナーシップを拡大し、同年12月にはサステナビリティに精通したガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst) をクリエイティブ・ディレクターに迎え、さまざまなアクションに取り組んできた。彼女が手掛けた22年春夏コレクションでは、全体の58%に環境負荷の低い素材を使用している。
リカルド・ベリーニ(Riccardo Bellini)=クロエCEOは、「人や地球に与える影響に対して十分な説明責任を負い、私たちが行うあらゆることに目的を吹き込み、ビジネスの方法を変革し、より良い世界を構築するために積極的に行動することが、私たちの強い信念だ。Bコープ認証は、これらの変革を加速し、導く強力なフレームワークを提供してくれる。私たちのブランドとビジネスが、より良い影響を与える力となるよう、継続的なコミットメントを強化していく」とコメントしている。