デイトナ・インターナショナルはこのほど、同社出店地域の地場産業支援のため、新たに2つのプロジェクトを発表した。
1つ目は、宮城県石巻市の水産加工品メーカー、木の屋石巻水産との協業によるホヤの缶詰のプロデュースだ。24日までフリークスストア仙台店で同缶詰や宮城県の地場缶詰に加え、限定グッズを販売する。缶詰や限定グッズのクリエイティブディレクションは、アートディレクターのヨシロットン(YOSHIROTTEN)率いるデザインスタジオYARが手がけた。売り上げの一部は一般社団法人「東の食の会」を通じ、三陸の水産業の販路開拓とブランディング支援のために寄付される。
また、ホヤ缶を使用したコラボレーションメニューも開発。料理家・寺井幸也プロデュースのデリ&ケータリング店「幸也飯」は、ホヤの水煮を唐揚げに仕立てた弁当など2種を渋谷東急フードショー店にて販売する。東北地方の地場産品に特化したカフェ&バルの「トレジオン」は、グラタンなど2種をエスパル仙台店にて提供している。
デイトナは同プロジェクトを通じ、東日本大震災から10年経った現在でも風評被害が残る同地域の海産物販売を支援するとともに、SDGsの目標としても掲げられているフードロス問題の解消と地域活性化への貢献を目指す。
2つ目は、長野県庁とのコラボレーションで31日まで実施する「ジビエフリーク企画」。長野県が課題として認識する鳥獣被害への対策に寄与すべく、同地域の食文化として知られてきたジビエをテーマにカレー缶詰「ジビエフリーク」を発売する。またフリーペーパーの発刊や「フリークス ストア」長野店でのポップアップ、地元の飲食店18店との協業によるジビエフェアの開催、プロモーションムービーの制作なども行う。
りんご(甘口)、バターチキン(中辛)、カシュー(辛口)の3種を販売する「ジビエフリーク」は「フリークス ストア」長野店で販売しているほか、ふるさと納税の返礼品としても発売予定。デイトナ・インターナショナルのメディア「フリーク」が編集・デザインを手がけたフリーペーパーでは、イベント情報のほか、ジビエにまつわる長野県の課題や、自然との向き合い方について特集。特設ウェブサイトも開設し、イベントに参加する飲食店をマップ形式で紹介している。