ファッション

増永眼鏡の新作で実践! アイウエアとヘアメイクのすてきな関係の築き方

 マスク着用がニューノーマル化し、これに伴ってアイメイクやヘアの重要性が増している。そして意外と語られてこなかったのが、ここに眼鏡をプラスした際のこなし方かもしれない。ここでは増永眼鏡が推す新作を“グレー”と“ブラック”にカテゴライズし、ヘアメイクアップアーティストのMIO(ミオ)に、それぞれにマッチするテクニックについて聞く。

“グレー”の眼鏡は、
たっぷりマスカラな目力で手なずける

 増永眼鏡が今季イチ押しするのが“グレー”のアイウエアだ。野原弘道広報担当は、「眼鏡業界ではこれまでそれほどフィーチャーされなかった色だが、今春あたりから上品なクリアグレーが流行色になった。肌なじみや顔写りが良くなり、トレンドは秋冬も継続。トープのような茶系カラーを選ぶと、季節感も意識できるはず」と話す。

 ではヘアメイク的に、“グレー”のアイウエアはどう取り入れれば良いのか?MIOは、「今回は黒のマスカラを上下にたっぷり付けて目力を出した。ビューラーでまつげをしっかり上げて、硬めのマスカラを使ってラフな束感を作り、黒のペンシルでインラインも入れている。アイシャドウは、ブラウンとパールオレンジをまぶた全体にのせた。ダークな色味を避けることでマスカラの黒が引き立ち、軽さが出ている。ポイントは、アイホールの中心に置いたオーロラカラーのハイライト。軽くぼかすことで抜け感が生まれ、角度によって色が変わるドラマチックな目元に仕上げた。グレーの眼鏡とのバランスを考慮して、くすみのない色を選び、“あくまで軽やかに”が正解だ」と説明する。

締まって見える“ブラック”は
暖色系メイクで華やかに

 “グレー”と双璧をなす推しカラーが“ブラック”だ。野原広報担当は、「ブラックは眼鏡の定番色。増永眼鏡ではオリジナリティーを出すためにツートーンにするなどし、印象として重たくならないよう注意している」と言う。

 では、その定番色をヘアメイクで今季らしく見せるには?MIOは「ブラックフレームの場合、アイメイクも黒やブラウン、寒色系だと目元が暗く見えるので、ワインレッドやテラコッタ、オレンジ寄りの明るいブラウンなど、暖色系のカラーがオススメ。今回は、トレンドのワインレッドのカラーマスカラと、同系色のアイシャドウ、アイラインで統一感を出した。同系色でそろえることで、エレガントな大人の印象になる。アイラインは目尻の形に沿って長めに引き、“キャットアイ”を演出。アイシャドウは下まぶたのみに入れて、ハイライトを目頭にのせ、適度にぼかすことで華やかさをプラスした。ヘアは、顔まわりだけ巻いて遊び心のあるニュアンスを作った。普段のメイクにカラーマスカラやアイラインなど、一点取り入れるだけで印象はがらりと変わるので試してほしい」と解説する。

“ラージ”なサングラスは
眉のアーチを大きめに描いて攻略

 サングラスのトレンドは“ラージ”“太め”。「マスク生活下で人気になった薄めカラーのレンズはもちろん、今季はフレームも薄めカラーを推奨している」と野原広報担当。MIOからのアドバイスは「オフのときなら、いつも以上に眉のアーチを大きめに描いたり、眉毛にカラーを入れてみるのもあり!」だった。

「アイウエア効果で
足し算も引き算も“1.5倍”に」

 ここまで細かくテクニックを指南してもらったMIOに、“アイウエアとメイクの関係”について総括してもらった。「フレームとレンズの影響でメイクの彩度と明度がハーフトーンほど落ちるので、マスカラとアイライナー以外は濃度を薄く、くすみのない色を選ぶことがポイント。また、アイウエア効果で足し算も引き算も“1.5倍”になるのでバランスにも気を付けて」とのことだった。

HAIR & MAKEUP : MIO(SIGNO)
PHOTOS : WAKABA NODA(TRON)[MODEL]
STYLING : MARIE HIGUCHI(TRON)
MODEL : HARUNA MATSUI(DONNA)
問い合わせ先
マスナガ1905
03-3403-1905