フランス発のライフスタイルブランド「エーグル(AIGLE)」は、新アーティスティック・ディレクターに就任した「エチュード スタジオ(ETUDES STUDIO)」の創業者オレリアン・アルべ(Aurelien Arbet)、ジェレミー・エグリ(Jeremie Egry)、ジョゼ・ラマリ(Jose Lamali)による初のカプセルコレクションを11月8日に発売した。発売に先駆けて、本国のフランス・パリではプレゼンテーションを行い、新時代に向けて舵を切る新生「エーグル」を打ち出した。
2021年カプセルコレクションは
ブランドヘリテージを再解釈
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新生「エーグル」による初のカプセルコレクションは、どんな天候にも耐え得る機能性はそのままに、都市での生活にもなじむシンプルかつモードな印象を強めた。アイコンである天然ゴムのラバーブーツは、シェイプをモダンに刷新。アパレルは、アーカイブを再解釈したレインコートやグラフィカルなプリントのシャツなど全13型が登場した。“アイコニシティー(ICONICITY)”をシーズンテーマに掲げ、都市と自然をつなぎ、人生を謳歌するすべての人々に寄り添いたいという思いを込めた。
「ブランドのレガシーを受け継ぎ、
コンテンポラリーな表現を
付け加えていく」
新アーティスティック・ディレクターの3人は、「エーグル」には幼いころから親しみがあったと語る。それぞれ自然豊かな田舎で生まれ育ち、パリを拠点にする現在も自然の中で過ごす時間を持っているという。オレリアン・アルベは、「僕らにとって、自然と都市の装いの境界線は曖昧になっている。『エーグル』の伝統に裏付けられた技術は、都市生活の日常に根差したアイテムへと拡張することができる」と自信を持って話す。彼らは「エーグル」の生産工場を訪れた際、期待を確信に変えたという。「アイコンである天然ゴム製のラバーブーツは、創設から168年経った現在も職人によってハンドメイドで作られている。高い機能性と耐久性を備えた製品を提供し続けているからこそ、世界中で信頼を得ているのだろう。ブランドが培った“機能美”というレガシーを受け継ぎつつ、シルエットとプロポーションに焦点を当ててコンテンポラリーな表現を付け加えていくのが僕らの役目だ」と話すのはジェレミー・エグリ。彼らによって、ラバーブーツは緩やかな曲線を描くシルエットに再解釈された。クラシックなトレンチコートとキャップのスタイリングや、シャープなラインのスリムなジャケット、着膨れすることのない軽量なリラックスシルエットのコートが、新生「エーグル」を象徴するアイテムだという。幅広いバリエーションを持つレインコートシリーズでは、アーカイブのデザインからポケットやベルトの位置を調整してユーティリティーの要素を高め、ゴアテックスのテクニカル素材を使用することでデザインと機能面の双方を現代的に進化させた。さらに、「エーグル」の環境配慮への取り組みは新アーティスティック・ディレクターによって強化されることになりそうだ。「数シーズンで使い捨てるのではなく、現代人の日常に寄り添い、ニーズに応えながら成長し続けるブランドを目指す。そのためには、環境に配慮した生産背景も向上させて、サステナビリティと耐久性を両立した商品を届けていきたいと思っている」とジョゼ・ラマリが締めくくった。
パリでフィジカル
プレゼンテーション開催
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パリで10月中旬に開いたプレゼンテーションでは、大規模な都市型屋上農園として話題の「プランテーション」を会場に、自然&都会のライフスタイルに寄り添う「エーグル」の世界観を表現した。草花とウッド、インスピレーション源となった写真で飾られた会場内には2021-22年秋冬カプセルコレクションと22年春夏コレクションが展示され、ルックをまとったモデルが会場内を行き交う演出。コレクションのイメージ映像として公開された、「エーグル」を着用した世界各国に暮らすアーティストのインタビュー動画を視聴できるスペースも設けられた。ゲストが自由にモデルを撮影したり、アーティスティック・ディレクターに質問したりと、会場内のアットホームな雰囲気は、常に顧客のニーズに耳を傾ける親しみやすい「エーグル」のアイデンティティーを体現しているようだった。
“LIVE FULLY, LIVE RESPECTFULLY”を
ビジョンにフランス流の
ライフスタイルを提案
「エーグル」は、19年6月に新CEOのサンドリン・コンセイエ(Sandrine Conseiller)が就任して以来、ブランドの再定義を進め、“LIVE FULLY, LIVE RESPECTFULLY”( 私たちを取りまく世界に敬意を持って、人生を謳歌しよう)というブランドビジョンを掲げている。特に日本では、これまでのアウトドアブランドとしてのポジションを見直し、スタイルと機能性、フレンチエレガンスを兼ね備えたライフスタイルブランドへとブランドイメージを強化する。キーワードは“Less is more”。まずは出店戦略を見直し、24年以降は都心部への出店を加速させる。販売拠点を精査しながらEC化率を高め、売り上げは倍増させる計画だ。デジタルマーケティングにも力を入れ、30代を中心としたミレニアル世代の認知拡大を狙う。21年7月に現職に就いた木田林太郎ゼネラルマネージャーは、「ここまで機能性が高くファッションを楽しめるブランドはほかにない。われわれはドアの向こうは全てアウトドアと捉え、自然に寄り添う暮らしを送る全ての人々に向け、改めてブランドの輪郭をはっきりと描いていく」と話した。
AIGLEカスタマーサービス
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