デジタル開催が続いた前シーズンに比べてリアルイベントが復活した2022年春夏ミラノ・コレクションでは、センシュアル(官能的かつ知性があふれるさま)なスタイルがカムバックした。「プラダ(PRADA)」や「ヴェルサーチェ(VERSACE)」に加えて、若手ブランドの多くが取り入れた。
元プロダンサーのアレッサンドロ・ビジランテ(Alessandro Vigilante)が手掛ける「アレッサンドロ ビジランテ(ALESSANDRO VIGILANTE)」は、体の自然な動きを捉えて色気を表現した。ダンスを通して発表したコレクションでは、レオタードとマイクロトップスを重ねたり、ドレスにサイドスリットをあしらったり、肌に密着するペンシルスカートやハイウエストのレギンスに切り抜いたデザインのアレンジを加えたりして、体のラインを大胆に魅せた。ラテックス素材が得意とする彼だが、今シーズンは黒やライラック、オレンジ、アクアマリンといった寒色を中心とした色調に加えてニット素材を使い、うまく温かみを取り入れた。デザイナーのビジランテは、「ラテックスは今後も使っていくが、着るのが難しい素材なので今シーズンは少なく展開した。もっとリラックスした雰囲気を表現したかったので、ニットウエアで心地よさを表現している」と述べた。
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