ファッション

ケリングが環境問題を考える展覧会を表参道で開催 「グッチ」「バレンシアガ」などの取り組み解説も

 ケリング(KERING)は11月26日から28日の3日間、サステナビリティに関する展覧会「ファッション&ダイバーシティ(Fashion & Biodiversity):ケリングと共に考えるファッションと生物多様性」展を表参道のケリングビルで開催する。衣服の原料の採取から店頭に並ぶ最終製品まで、サプライチェーン全体における環境課題とその解決策のきっかけを来場者自身が得られる構成となる。

 会場は 6つのセクションに分かれ、入場者は樹木の根や枝を模した道しるべをたどりながら進む。各セクションで伝えるのは、ファッションとそのルーツである自然や、その自然が直面している環境問題、そしてケリングの生物多様性戦略や同戦略に密接に関係する気候変動対策、循環型アプローチなど。グループ自体に加え、傘下ブランドの「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などの施策を写真や実際の素材、製品などを使って解説する。

 また、ファッションビジネスが体感できるボードゲーム型のワークショップも開催する。参加者はファッションブランドの経営者として、例えば環境に配慮した素材や新素材、原材料やCO2 排出量に目を向けながら、自然の修復・再生活動を行い、同時にトレンドを考慮した製品を製造することを目指す。講師には日比保史コンサベーション・インターナショナル・ジャパン代表理事を迎える。

 生物多様性は10月31日から英国グラスゴーで開催されるCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)でも重点トピックスと言われている環境問題のキーワードだ。同展の狙いについて同社は「ラグジュアリーファッションにおける選択肢を提示すること」と説明する。「各ブランドの製品が生まれる工程は、農場や草原、森林、その他世界中の生態系からスタートしている。止まらない環境問題をどう解決するか。ケリングはこの問題を私たちが直面する最大かつ喫緊の課題と考え、自社のサプライチェーン内にとどまらず変革を促す活動を進めている」と同社。

■「Fashion & Biodiversity:ケリングと共に考えるファッションと生物多様性」
会期: 2021年11月26日(金)~28日(日)
時間:10:30~18:00(17時最終入場)
場所:ケリングビル6F
住所:東京都渋谷区神宮前5-1-5
入場料:無料(事前予約制)

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