英国のウィリアム王子(Prince William, Duke of Cambridge)と動植物学者で作家のデイビッド・アッテンボロー(David Attenborough)が設立した、環境問題の解決に取り組む個人や団体を表彰する「アースショットプライズ(THE EARTH SHOT PRIZE)」の授賞式が、10月17日にロンドンのアレクサンドラ・パレス(Alexandra Palace)で行われた。
2019年12月に創設が発表されたこの賞は、「自然を保護し回復する(Protect and Restore Nature)」「大切な大気を浄化する(Clean Our Air)」「海をよみがえらせる(Revive Our Oceans)」「ゴミの出ない世界を作る(Build a Waste-Free World)」「気候変動を修復する(Fix Our Climate)」という5つのカテゴリーから構成されており、それぞれの受賞者に100万ポンド(約1億5600万円)の賞金が贈られた。
第1回目である今回の授賞式には、ウィリアム王子とケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトン(Duchess of Cambridge, Kate Middleton)に加えて、エマ・ワトソン(Emma Watson)などのセレブリティーも参加した。俳優として活躍するかたわら、女性の地位向上や気候変動などの社会問題に取り組む活動家としても知られるエマは、新進ブランド「ハリス リード(HARRIS REED)」による中古のウエディングドレスをアップサイクルしたドレスと黒のフレアパンツを着用。プレゼンターとして登壇し、「過去には不可能だと思われていたことも、よりよい世界にしたいと考えた人々の努力によって実現されてきました。同様に、気候変動も私たちの努力によって改善できると確信しています」とスピーチした。
また、エド・シーラン(Ed Sheeran)、ショーン・メンデス(Shawn Mendes)、コールドプレイ(Coldplay)などのアーティストもパフォーマンスを披露した。コールドプレイの演奏には、60人のサイクリストによって作られたエネルギーが使用されたという。