ファッション

D2Cと相性良し「占い」マーケティング 人気ジュエリー「アルティーダ ウード」に聞く【スピリチュアル消費】

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 「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」は、サザビーリーグが2018年4月に立ち上げたカラーストーンが人気のジュエリーブランド。ECが主販路のD2Cだが、20年8月に東京・渋谷の松濤地区に路面店「ジ アナザー ミュージアム(THE ANOTHER MUSEUM)」をオープンし、予約制で月10日間営業している。それ以外の20日間はコト提案に注力するという実験的店舗だ。ブライダルリングのオーダーやドレスレンタルのカウンセリング、ギャラリーとしての空間の貸し出し、店での撮影サービスなどを行っており、単店で黒字化しているという。EC全盛時代の実店舗のあり方を考える上で参考になる事例の一つだが、今回取り上げたいのはそうしたコト提案の中の一つ、月に1度行っている無料の占いサービスだ。

 ストーンセラピーも得意という占い師のSONOMARENさんによる占いサービスは、毎月「予約を開始すると用意している4枠がすぐに埋まる」(安部真理子ディレクター兼デザイナー)人気企画。客は30〜40代女性のカラーストーン好きが中心といい、サービスを受けたからといって必ずしも商品を買う必要はない。「占いの後にこちらで購入してくださいという流れになっていたら、なんだか怖いサービスになってしまう」と安倍ディレクター。それでも、「お客さまは自分の状況を話しながらそれぞれの石の持つ意味を占い師に聞いていくケースが多く、購入率は高い。その時間は店内にお客さまは1人きりで、それも特別感につながっている」と見る。

 50分の時間内で、気になる石の意味や現在の自身との相性などを占い師に全て聞くために、商品を数点ピックアップしてから訪れる客も目立つという。占いによるカウンセリングが、「どの石を買うか迷っているお客さまの最後の決め手になっている」。

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