「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」をはじめとしたTSIホールディングスのゴルフウエアが売れている。5ブランドの上期(21年3〜8月期)の売上高は110億円で、コロナ前の一昨年と比べて19%伸びた。TSIの稼ぎ頭というだけでなく、契約プロの活躍とともにゴルフ界での存在感も年々高まる。ゴルフ事業を30年以上にわたって率いて、「パーリーゲイツ」をナンバーワンブランドに導いた仙座学・執行役員に躍進の背景を聞いた。
WWD:ゴルフウエアは30年以上前に仙座さんがゼロから作り上げた事業だ。
仙座学TSIホールディングス執行役員(以下、仙座):私が(旧サンエー・インターナショナル時代に)「パーリーゲイツ」を立ち上げたのが1989年だった。社内でゴルフが流行りだしていたけど、心から着たいと思えるかっこいいウエアがない。それなら自分たちで作ろうとしたのがきっかけ。おかげさまでプロアマ問わずたくさんのゴルファーの支持を集めて、その後「マスターバニーエディション(MASTER BUNNY EDITION)」「ジャックバニー(JACK BUNNY)」「セントアンドリュース(ST ANDREWS)」「ニューバランスゴルフ(NEW BALANCE)」「ピン(PING)」へと広がった。ゼロから始めて、これだけお客さまに長く愛されるブランドに育てた自負はある。
WWD:ゴルフ人口はピークに比べて3分の2以下。パイが縮む中で成長できた理由は?
仙座:これも自慢になってしまうが、どこよりもブランディングを考えてながらやってきた。ブランドの個性を殺すことなく、マーケットを拡大する。口で言うのは簡単だけど、30年ブレないで続けるのは難しい。大切なのはブランドを愛してくださるお客さまとの関係づくり。ブランディングは商品を製造・販売するだけでは終わらない。袖を通してくださったお客さまとどう長い関係を築くか。
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