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デサント4〜9月期、黒字に転換 中国がけん引

 デサントの2021年4〜9月期連結決算は、売上高が前年同期比16.4%増の499億円、営業損益は27億円の黒字(前年同期は24億円の赤字)、純損益が24億円(同12億円の赤字)だった。新型コロナウイルスの影響が強かった昨年同期から大きく回復し、黒字に転換した。

 日本、韓国、中国がそれぞれ伸長した。日本の売上高は同18.1%増の215億円。昨年に比べて営業店舗が増えたこと、コロナ禍におけるゴルフ人気の高まりを受けて、「デサント(DESCENTE)」と「マンシングウェア(MUNSINGWEAR)」が中心に伸びた。広告販促費の削減と、前年度に実施した希望退職による人件費の削減により、販管費は4.9%減少。グループ全体の営業利益に貢献した。

 韓国の売上高は同17.2%増の238億円。日本よりもコロナの影響が続いているが、「デサント」「アンブロ(UMBRO)」などの主要ブランドが前年同期を上回り、回復基調となった。「デサント」では、インフルエンサーを起用したランニング教室などが奏功し、ランニングシューズの売上が増加。「アンブロ」は、セットアップアイテムや、昨年人気だったスニーカーのアップデートモデル“トビー シー(TOBY C)”が大きく動いた。

 中国の売上高は同92.4%増の229億円。主軸の「デサント」の売上高は169億円で、前年同期から98億円増えた。上海に2つの大型旗艦店を出店したほか、既存店のリニューアルや面積拡大を行い、ブランド認知向上と来店客拡大に成功した。「マンシングウェア」と競泳水着「アリーナ」も、コロナ前の水準に戻りつつある。

 2022年3月期の予想は、売上高1030億円、営業利益42億円、純利益62億円に据え置く。

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