エイチ・ツー・オー リテイリングの百貨店事業を運営する中核会社である阪急阪神百貨店の2021年4〜9月期は、総額売上高が同11.7%増の1532億円、営業損益は41億円の赤字(前期は34億円の赤字)だった。
コロナ感染第4波(4〜5月)、5波(7〜9月)の影響は色濃く、大阪の両本店(阪急うめだ本店、阪神梅田本店)は期中の休業が42日間と、前年同期(45日間)と同規模の営業縮小を強いられた。コロナ感染が一時的に減少した6月も売上高や客数はさほど上向かず、「(業績回復の)山は小さく、谷は深かった」と荒木直也エイチ・ツー・オー リテイリング社長。
エイチ・ツー・オー リテイリングの2021年4〜9月期連結業績は、総額売上高が前期比2.5%増の3441億円、営業損益が51億円の赤字(前期は44億円の赤字)、純損益が81億円の黒字(前期は101億円の赤字)。5日にオンライン形式で行われた決算会見では、このほど可決された兵庫・大阪を地盤とする関西スーパーマーケットとの経営統合について、報道陣からの質問が集中した。
22年3月期通期連結業績の見通しは、総額売上高が前期比3.5%増の7650億円、営業損益が10億円の赤字、純損益が50億円の黒字で、期初計画を据え置いた。