ファッション

「ジョルジオ アルマーニ」2016年春夏ミラノ・コレクション

REPORT

フェミニンなジャケットスタイルは透け感がカギ!

今年、ブランド設立40周年を迎えた「ジョルジオ アルマーニ」。女性の装いの変化に大きな影響を与えてきたジョルジオ・アルマーニの今の気分は、フェミニンなムードのようだ。先に発表した「エンポリオ アルマーニ」では、花柄と淡いピンクやオレンジを差し込み、「可愛らしい」という表現がぴったりなコレクションを披露。「ジョルジオ アルマーニ」でも、鮮やかな赤からピンクにかけての色のグラデーションと透け感のある素材使いでアルマーニ流の「新しいフェミニニティー」の表現に挑んでいる。

 ブランドを象徴するジャケットスタイルは、いつもよりも若々しく軽やか印象だ。例えば、テーラードジャケットには、シフォンなどの柔らかなトップスとショーツをコーディネート。ロング丈やクロップド丈のパンツはオーガンジーを重ねて仕立てることで重さを感じさせない。そんなフェミニンなムードにアクセントを加えるのは、エキゾチックなテイスト。縞模様をはじめとする柄やモチーフをさまざまに散りばめた。

 終盤の贅沢なエンブロイダリーやビジュー装飾が目を引くイブニングのシリーズも、今季は大半がミニ丈やひざ上丈だ。腰にたくさんのギャザーを入れて作るふんわりしたバルーンシルエットのスカートが、シースルーの素材感と相まって、女性らしさを際立てている。

 ショーの後には、会場となったアルマーニ / テアトロの向かいに5月にオープンした施設、アルマーニ / シーロスで、自叙伝の出版記念イベントを開催した。

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