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閉鎖したエドウインの工場を豊和が継承 秋田・大館で従業員も再雇用

 ジーンズ加工の豊和(岡山県倉敷市、田代雄久社長)は、ジーンズ大手エドウインの子会社で2021年9月に閉鎖された秋田ホーセの秋北工場(秋田県大館市)を買い取り、11月15日から新たに操業する。ジーンズの縫製など中心事業を引き継ぎ、工場長以下約40人の工員も再雇用する。

 エドウインは低価格ジーンズの台頭により、販売が低迷していたところにコロナショックが直撃し、回復も見込めないとして、秋田県内にある4工場全ての閉鎖を決定していた。

 豊和は長らくエドウインの加工を請け負っており、13年にエドウインが事実上破たんした際にはスポンサーに名乗り出たこともある。豊和は9月、大館市内に子会社「オオダテソーイングファクトリー」を設立し、今後さらに従業員を県内で採用することも計画しているという。

 豊和の担当者は「WWDJAPAN」の取材に対して、「減少する一方のジーンズの生産背景を守りたいとの気持ちから決断した。ジーンズを縫製しなければ、洗いなど加工が主の当社のビジネスも成り立たない。工員を育てる手間やインフラの整備などを考えると、工場を新規で設立することも現実的ではなかった」と答えた。

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