ファッション

ユニクロ、北京冬季オリンピックのスウェーデン選手団に公式ウエアを提供

 ユニクロは、2022年2月に中国・北京で開催される北京冬季五輪、パラ五輪(以下、北京冬季大会)で、スウェーデン選手団に公式ウエアを提供する。ユニクロは19年にスウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会とパートナーシップを結んでおり、今夏行われた東京大会でも同国選手団に公式ウエアを提供している。北京冬季大会に向け、スウェーデンのウィンタースポーツのアスリート計21人によるチームブランドアンバサダー「ユニクロ チーム スウェーデン」も結成し、その声を公式ウエア開発に反映した。

 スキー、スノーボード、カーリング選手の競技用ウエアのほか、開閉会式や表彰式などで選手が着用するセレモニー用ウエア、練習着、休息着などを提供する。寒暖差の激しい気候に対応するため、“ハイブリッドダウン”“ウルトラライトダウン”などをベースにした、レイヤリング(重ね着)を可能にするラインアップとなっている。極寒地でも体を温めながら汗による蒸れは逃して快適に過ごせるように、複数の新素材を開発。人間工学に基づいたパターンの中に取り入れている。

 提供するウエアの7割に、ペットボトルを原料とする再生ポリエステル素材を使用。ダウンアイテムに詰めているダウンやフェザーは100%リサイクルだ。ほかにも、藍など天然素材に由来する染色や、環境汚染物質とされるフッ素を使わない撥水加工などでサステナビリティを追求している。

 「ユニクロ チーム スウェーデン」は、実際に北京冬季大会に出場予定のアスリート、パラアスリートら20人と、引退した同国の金メダリスト1人で構成。アスリートらは、ユニクロが同国で開催している若者や子ども向けのスポーツイベントなどにもアンバサダーとして参加する。

 北京冬季大会の公式ウエア発表に合わせて、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「ユニクロは、美しくシンプルなデザインや現代的なライフスタイルを尊ぶスウェーデンの文化と、冬のスポーツ強豪国であるスウェーデンの選手たちから多くを学び、革新的なコレクションを開発している。選手団と共にスポーツと服を通して、よりよい社会の実現に向け貢献していく」とコメントしている。

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