ファッション

「楽天ファッション」が渋スクに初のリアル店舗 期間限定で30ブランド180アイテムを販売

 ファッションECサイト「楽天ファッション」は11日から、渋谷スクランブルスクエア5階に「楽天ファッション」に出店する30ブランドのアイテムを集積したショールーム型の期間限定店をオープンした。同サイトで販売するアイテムを、リアルでも販売するOMO(Online Merges Offline)店舗という位置付けで、店舗にはプロの販売員2名が常駐し接客するほか、試着もできるが、決済は商品に付属したQRコードから「楽天ファッション」のサイトに飛んで行う。松村亮・楽天グループ執行役員は「プロの販売員による接客やスタイリングがあればお客さまは高単価なものも買いやすくなるし、色違いやサイズ違いは店頭で試着し、サイトで購入という動線があれば余分な在庫を店頭に置かずに済む。ECとリアルのいいとこ取りの店舗」という。

 店舗は約14坪(約46平方メートル)で試着室を設置し、「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」「アンタイトル(UNTITLED)」「ジョゼフ(JOSEPH)」「スナイデル(SNIDEL)」など30ブランドの約180アイテムを並べる。11月11日〜20日にニットを、11月21日から12月1日にコートを販売する。店舗には東急百貨店の販売員が常駐し、コーディネートや着こなし提案、マネキンを使ったVPなどを行う。お客はアイテムに付属したQRコードを読み取って「楽天ファッション」サイトで決済する。アイテムはニットで2万〜4万円と、百貨店の平場とほぼ同じ価格帯になる。
 リアルから「楽天ファッション」への動線のため、店舗では「楽天ポイント」200ポイントを貰えるQRコードなどを展示。また、楽天IDと位置情報を活用し、ストアの近くにいる楽天ユーザーのスマホに期間限定店の案内を送るOMOマーケティングなども実施するという。

 このショールーム型ストアの運営は、楽天グループと東急の合弁会社である楽天東急プランニングが行う。同社の社長は、楽天グループ常務執行役員で「楽天ポイント」を管掌し、ポイントマーケティングの大家である笠原和彦氏が務めており、楽天と東急が蓄積するオンラインとオフラインの、それぞれのデータ活用のため、昨年7月に設立していた。笠原氏は「両社のオンラインとオフラインを活用したOMOの試験的な店舗。ここで蓄積した知見を生かし、今後は東急グループ外の商業施設にも出店していきたい」という。

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