東急百貨店は、東急プラザ銀座の3〜5階で運営する中型のファッションショップ「ヒンカリンカ」を15日に閉店する。東急不動産が2016年3月の東急プラザ銀座を開業した際、同じ東急グループの目玉テナントとして3フロア・2000平方メートルの売り場で出店した。何度かの改装でテコ入れしたものの、業績は軌道に乗らず、さらにコロナの打撃もあって5年半で撤退を決めた。
ヒンカリンカは東急百貨店のサテライト戦略の一環として作られた。中型店とはいえ同社初の銀座進出として話題になった。特徴はアパレルよりも靴やバッグ、化粧品、食品など雑貨を前面にしたMD。さまざまなカテゴリーの商品をミックスした自主編集売り場を作ったり、地方の有力セレクトショップと協業したり、新しい試みを行なっていた。
東急プラザ銀座のテナントの中でもロッテ免税店などに次ぐ規模の面積を占めており、数寄屋橋交差点を見下ろす一等地で営業していた。