ファッション

ゴールドウインが羽毛に代わるリサイクル素材を開発

 ゴールドウインは、羽毛に代わるリサイクル新素材“エナジーコクーン(ENERGY COCOON)”を開発し、2021年秋冬シーズンから同社の「ダンスキン(DANSKIN)」「エレッセ(ELLESSE)」「カンタベリー(CANTERBURY)」「ブラックアンドホワイト(BLACK&WHITE)」の一部の製品に採用した。22年秋冬シーズンに向け、素材の改良を進めて採用ブランドを増やす予定だ。

 “エナジーコクーン”は、リサイクルポリエステルを原料とする2種類の大きさが異なる粒わたで、同社が出願中の特許技術でダウンに近い風合いや膨らみを実現した。一般的な粒わたと比べて塊になりにくい点や、繊維内に練りこんだ光電子の遠赤外線効果で温かい点も特徴だ。また、リサイクル製品の国際認証であるGRS(GLOBAL RECYCLE STANDARD)認証を取得している。重量は通常の羽毛の約1.5倍で、今後は充填重量を少なくするための、フィルパワー(かさ高性)の改善がポイントとなる。

 同社は、気候変動問題の解決と持続可能なビジネスの再構築を図る長期ビジョン“PLAY EARTH 2030”を掲げ、30年までに環境負荷低減素材を使用した製品の比率を90%にあげることを目指す。羽毛は焼却処分する際に二酸化炭素が発生することから、同社は廃棄ダウンウエアを回収し、羽毛を洗浄して再利用する循環の取り組みを推進している。“エナジーコクーン”は、天然動物由来の羽毛に代わる素材として18年から開発を進めてきた。同社広報担当者によると、30年に向けて再生ダウンへの切り替えを進め、羽毛の使用は段階的に削減していく方針だという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。