ファッション

「リランドチュール」がオトナ化に手応え ハンサム要素で30代以上も着やすく

 アルページュの20代向けウィメンズブランド「リランドチュール(RIRANDTURE)」が、商品テイストの大人化に一定の手応えを得ている。2020−21年秋冬から、ミニ丈のワンピースやフリル付きブラウスなど従来のカジュアルな要素を抑え、トラッドテイストを取り入れたスタイルに徐々に移行してきた。これにより、30〜40代にも支持層が広がっている。

 22年春夏は、この傾向をより鮮明にする。展示会のメインの打ち出しの一つが、紺のダブルブレストのブレザー(1万9800円)を使ったハンサムなスタイル。ボトムスには腰ベルト付きのスラックスパンツ(1万8700円)を合わせ、リブニットをタックインする。ロゴTシャツ(9350円)やミニ丈のショーツなど、従来のカジュアル色の強い商品も用意しているが、トレンチコートやシャツ、レザーブーツなどと合わせることで、大人の女性も取り入れやすい提案に落とし込む。カラーリングではパステル調のイエローやピンク、首元には大ぶりなネックレスをあしらうことで、ブランドらしい遊び心も加えている。

 ブランドスタートは2015年。当時は20代だった顧客の年齢も上がっていることから、戦略の見直しを進めている。「ブランドのカジュアルなキャラクターを生かしながら、大人にも着ていただくためにはどうしたらいいかを話し合っている。今もシーズンのたびに試行錯誤しているような段階だが、徐々に成果は出てきた。お客さまに一番喜んでいただける落としどころを探っていきたい」(浅野仁美プレス)。

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