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“寝床”づくりに妥協は禁物!猫に学ぶ秋の夜長の快眠術  【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.12。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「秋の夜長と眠りについて」。秋は美と健康の基盤となる睡眠の質が落ちる危険なシーズン。睡眠のプロ・猫に倣って、心地よい眠りのための“寝床”を整えよう。

秋は“夜長”を気にせず早く寝るべし!

 眠い。7時間ぐっすり眠ったのにものすごく眠い。ここのところ、病気なんじゃないかと思うほど、寝ても寝ても眠い。春も眠いが秋も眠い。あまりの眠さに腹が立ってきたので「秋 眠気 原因」でググってみたら、昼間の時間が短くなるためだという記事をいくつか見つけた。睡眠時間は季節によって自然に変化していて、夏から秋に向かって日照時間が短くなるにつれ心身の安定に影響するホルモン「セロトニン」が分泌されにくくなり、眠りの質が低下。結果、睡眠不足につながってしまうのだという。

 「秋の夜長はアロマを焚いてマッサージ」とか「リラックスタイムが増える季節は読書や音楽で心に栄養を」とか、夜長をいかに充実させ美と健康につなげるかという話は美容ネタとして鉄板中の鉄板なのだが、秋はいつもより睡眠時間や眠りの質に気をつけなければならないというのなら、夜長をエンジョイしている暇があったらさっさと寝るのが正解なのでは……(散々エンジョイを推奨する記事を書いてきてなんなんだが)。

 人生の1/3は睡眠といわれる。ただこれは8時間睡眠をとっていると仮定した場合の話であり、多忙な現代の日本人で8時間きっちり眠れている人はきっと稀。アロマやストレッチぐらいなら大して時間もかからないし睡眠の質を高めるのに役立つとは思うが、読書や音楽、入念なマッサージ、深夜のSNSやネットショッピングなどは貴重な睡眠時間を削ってまですることではないような。睡眠は人間の三大欲求の一つに含まれる重要なものだからこそ、秋の夜長を楽しむのはほどほどにしておいたほうがよさそうだ。

眠りへのハンパないこだわりが“猫の美”の秘訣!?

 一方の猫は、「寝子」が語源と言われるほど、とにかくよく眠る生き物だ。ご飯を食べているときと遊んでいるとき以外はほとんど寝て過ごしているが、これは肉食動物としての本能の名残。肉食動物は狩りに備えてエネルギーを温存するため長く眠り休息をとるのだという。

 人間と暮らす猫は狩りをする必要がないわけだが、「野生の名残なんで……」と言わんばかりに、ホットカーペットの上でヘソ天したり、窓辺のフカフカベッドで優雅にうたた寝する姿を見せつけてきたりする。日中にこれだけ眠れば、夜はアクティブになりそうなものだが、夜は夜で人間が寝るのと同じタイミングでいそいそと寝室に現れ布団の中に潜り込み、いびきをかいたり、にゃむにゃむ寝言を言いながら朝まで爆睡するのである。寝すぎだ。

 人間は年齢を重ねるにつれ「長く眠る力」が落ちてくるので、猫を見ていると「よくもこんなに眠れるな」と羨ましくなるのだが、我が家の3匹の猫たちをよくよく観察してみると、どうやらいつでもどこでも眠れるわけではないらしい。猫も猫なりに、快適に眠るために工夫を凝らしているようなのだ。

 眠りへのこだわりやスタイルは三猫三様。スリムで甘えん坊の長男は、あぐらをかきフカフカのブランケットを乗せたお膝の上で、むっちり肉厚のわがままボディーの次男は、自前の肉襦袢があるためひんやり涼しい段ボール製のベッドで、繊細だが我が強い三男は誰にも邪魔されない薄暗がりの本棚の上で……というふうに、寝場所の嗜好やセレクト基準が全く異なる。さらに、夜にベッドで一緒に寝るときも、長男は右脇の下(おふとんにIN)、次男は大の字になった股の間(おふとんにON)、三男は飼い主を見下ろせる本棚の上というふうに、それぞれのベスポジが決まっている。

 睡眠は心身の健康と美の基盤となるもの。猫が365日朝から可愛さ絶好調で、猫らしく生き生きと暮らしていけるのは、寝室の温度や寝具の質感など、より良い眠りをストイックに追求する、眠りを極めたプロだからなのかもしれない。

忙しくても不眠気味でも。幸せな寝落ちへ誘う快眠グッズ

 睡眠時間の確保は難しくても、眠りの質を高めることはすぐにできるはず。快適な眠りをサポートするアイテムで、猫のように365日絶好調な美をかなえよう。

 寝具は眠りの質を左右するアイテム。特に枕は重要で、就寝中も首や肩には頭を支えるためにかなりの負担がかかるため、しっかり支えてあげられるものを選びたい。「ブレインスリープ(BRAIN SLEEP)」の“ブレインスリープピロー”は低反発と高反発を組み合わせた構造で、どんな骨格にもすんなりフィット。また、日中の活動でホットになった頭をクールダウンする超通気メッシュ構造で快適な寝心地をかなえてくれる。


 血流は体中に栄養と酸素と健康を運ぶインフラ。滞ると身体のリカバリーやメンテナンスが妨げられ、冷えや低体温に繋がり、睡眠の質も低下してしまう。「スリープデイズ(SLEEPDAYS)」の“リカバリーマルチウェア”は、冷えが気になるパーツに巻き付けて寝ることで、体熱効果を発揮して心地よい休息をサポートする眠りのためのナイトウエア。ナノレベルの鉱物を特殊配合した機能性繊維が、身体から発する熱などのエネルギーに反応して保温効果を高め、1日頑張った身体を温めリラックスさせてくれる。足元だけでなく、お腹や首元などどこにでも使えて便利。


 日常が戻りつつあるとはいえ、不安やストレスでうまく眠れないと悩む人は少なくない。「早く寝なくちゃ」という焦りも余計に寝付きを悪くしてしまうから、そんなときには「ルルド(LOURDES)」のクマのグースピーと一緒に心地良い眠りへ。グースピーを抱っこしながらお腹の動きに合わせて呼吸するだけで、睡眠呼吸メソッドのリズムをグースピーがガイド。吸って吐いてを繰り返しているうちに、いつの間にか夢の中へ。思わずすりすりしたくなる、高密度な起毛素材の肌触りもGOOD!

 ほかにも、CBDや睡眠サポートサプリなどもおすすめだが、よく聞く「寝る前のホットミルク」はやめておこう。数年前に睡眠のエキスパートに取材した時に聞いた話では、ミルクを飲むことによる睡眠導入効果はドラム缶一杯ぐらい飲まなければ得られないとのこと。コップ一杯程度では意味がないどころか胃に負担をかけて熟睡の妨げになりかねず、無駄にカロリーを投下することにもなるのでご注意を。

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