今年5月に原宿、9月に福岡とそれぞれエリア最大級の古着店を出店し、4月に京都、7月には広島、来年1月には東北エリア初の店舗を仙台にと出店を続ける「古着屋ジャム」が、1号店である大阪・桃谷店をビルの老朽化のため11月14日に閉店した。同店ではこれに合わせて、26時間イベントを開催。「WWDJAPAN」編集部も密着した。
「さぁ、26時間イベントのはじまり!」。スタッフ、お客さん、みんなで記念撮影 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月12日(金)18:00PM
“フリーマーケット”
キックオフは11月12日(金)の18時。この日は通常営業をしなかったのだが、すでに入り口には行列ができている。彼らの目当ては、税込1000~3000円に値付けされた“フリーマーケット”の商品だ。「一律60~70%オフ」(桃谷店店長)だという。まずはお客さんも巻き込み、全スタッフで集合写真を撮らせてもらった。左手は、古着屋ジャムの頭文字を表した“Jポーズ”だ。
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1階奥の“フリーマーケット”スペース PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
イベント開始と共にお客さんがなだれ込む PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
「ザ・ノース・フェイス」のフリースアウターが税込1000円!PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
千鳥格子の2タックパンツも1000円 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
スコ―ビル製ファスナーが付いた“MA-1”は3000円。1970年代製で“フリーマーケット”の目玉商品だった PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月12日(金)18:00PM
“卒業生”によるポップアップ&歴代店長私物フリマ
同じく初日18時にスタートしたのが、古着屋ジャムの“卒業生”によるポップアップと歴代店長の私物フリマだ。ポップアップに出店したのは、大阪・南堀江の「ソウルズ」、茨木の「アント」、芦原橋の「エクストラオーバー」の3店舗。
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ポップアップで出店したソウルズ PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
ソウルズの高橋朋広オーナー PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
ソウルズの推しは、1990年代製(MADE IN USA)のゴブラン織りジャケット(税込8800円)PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
アント PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
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アントの星川寿稀オーナー PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
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アントの推しは、70年代製のフランス空軍の“M-47”(1万5400円)PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
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エクストラオーバー PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
エクストラオーバーの前田智大オーナー PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
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エクストラオーバーの推しは、米国のモトクロスバイクブランド「LBZ」の90年代製のパンツ(1万7600円)PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
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歴代店長の私物フリマにも、黒山の人だかり PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
ポップアップ&歴代店長私物フリマが行われたのは店舗2階 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月12日(金)22:00PM
じゃんけん大会
26時間イベントのクライマックスは、全国の古着屋ジャム&公式ECで使える最大5000ポイント(5000円相当)をプレゼントするじゃんけん大会だ。弁の立つスタッフらによる大阪らしい掛け合いもあり、おおいに盛り上がった!これに先立って20時からはソフトドリンクなどを無料で配り、じゃんけん大会終了後の23時半からは“フリーマーケット”を含む全商品をさらに20%(ビンテージは10%)値下げする初日最後のイベント“ミッドナイトセール”が行われた。
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26時間イベントのクライマックスであるじゃんけん大会 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
じゃんけん大会 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
優勝して5000ポイントを手にした、会社員のさおりーぬさん(27歳)。「古着屋ジャム桃谷店には18歳のころから通っていた」そう PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
じゃんけん大会を告げる店内のポップ PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
20時からはソフトドリンクなどが振る舞われた PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
23時半からは“ミッドナイトセール”が行われた PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月13日(土)7:00AM
モーニングジャム
イベント2日目の朝は、“卒業生”らが12月に大阪・東住吉にオープンするカフェ「ルーフ」のケータリングでスタート。モーニング娘。のデビュー曲「モーニングコーヒー」の衣装を模したスタッフが、カフェラテ(税込450円)やスコーン(250円)を提供した。また、ポストイットに閉店する桃谷店へのメッセージを書いて貼る“サブウェイセラピー”も実施し、子連れ客などを中心に多くの思いが寄せられた。
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モーニング娘。に扮した古着屋ジャムのスタッフ PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
カフェ「ルーフ」によるケータリング PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
カフェラテやスコーンを提供 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
色とりどりの“サブウェイセラピー” PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
イベント取材の合間に来場者スナップも実施
桃谷駅周辺には古着屋ジャム以外にファッション系ショップはなく、つまり来場者の目的はほぼ100%古着屋ジャムであり、その分“ジャム愛”にあふれた人が多かった。加えて、礼儀正しいスタッフに呼応するように、とてもあたたかいお客さんが印象的だった。
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隅田優河さん(26歳)会社員 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
晴仁さん(18歳)高校生 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
左から、金城大植さん(44歳)会社員、梨央奈ちゃん(7歳)小学生、愛奈さん(38歳)主婦 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
山地悠太さん(20歳)専門学生 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
古着屋ジャム桃谷店の最寄り駅である桃谷駅。アーケード商店街が続き、下町の風情がある PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
「古着屋ジャムの歩みはまだまだ止まらない!」
古着屋ジャムの第一歩といえる桃谷店は10年間におよぶ営業を終了したが、同店の歩みは止まらない。福嶋政憲社長は、「2022年1月2日に仙台店を出店する。東北エリアへの進出は初めてだ」と話す。続けて、「今年原宿に出店したばかりだが、“古着の街”下北沢でも物件を探している」と東京でのさらなる出店についても述べた。
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古着屋ジャムを運営するJAM TRADINGの福嶋政憲社長 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月14日に閉店した古着屋ジャムの1号店、桃谷店 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月14日に閉店した古着屋ジャムの1号店、桃谷店 PHOTO : HIROAKI MURAMATSU
11月13日(土)20:00PM
フィナーレ
実は翌14日(日)は“フツウ”に営業していたのだが、それはまたご愛嬌ということで……(笑)。
「10年間のご愛顧ありがとうございました!」PHOTO : HIROAKI MURAMATSU