「ダンヒル(DUNHILL)」は2020年秋冬シーズンのパリコレクションでブランドの新しいアイコン“ロックバッグ(THE LOCK BAG)”を初披露して以来、様々な素材やデザインで展開をしている。堅牢なフレームと鍵のモチーフが印象的なこのバッグは、英国紳士のスタイルの象徴であるアタッシュケースからインスピレーションを得たという。クラシカルな見た目の一方で、裏地にナイロンパッドを採用していたり、幅広いマチを設けていたりと機能はアップデートしている。1893年創業の「ダンヒル」の伝統と現代的なデザインをそなえた“ロックバッグ”を、ミレニアル世代のファッションディレクター・高島涼がまとう。
“ロックバッグ”は
リアリティーのある服にも
合わせやすい
WWD:これまでの「ダンヒル」のイメージと実際にコレクションを見た感想を教えて欲しい。
高島涼(以下、高島):これまではテーラーのイメージが強くて、僕よりももっと上の世代の方が着ているめちゃめちゃ良いブランドという印象が強かった。でも実際にコレクションを見るとルーツやバックボーンには深い歴史があって、新しいことに挑戦する柔軟性を持っているブランドだと改めて感じた。
WWD:“ロックバッグ”の印象は?
高島:ビジュアルにも高級感があって、身につけるだけで品が出るアイテムだと思う。僕が普段着る洋服は、カチッとしたものよりも曲線的なものが多い。その中にこういった構築的なバッグを差し込むのは面白いし、ファッションとしても取り入れやすい。
WWD:高島さんならどんなコーディネートに合わせる?
高島:テーラーのイメージは大事にしつつ、今シーズンっぽくスポーティーなアイテムと合わせて、カジュアルとミックスさせるのが良いと思った。今日は、日本のブランドとアウトドアブランドを合わせた。そういった僕らの世代でリアリティーのある服でも“ロックバッグ”は組み合わせやすいし、品のあるアイテムを取り入れるだけで、服もより良く見える。
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WWD:高島さんのファッションに欠かせないものは?
高島:僕は低身長がコンプレックスなので、どうスタイルをよく見せるかが自分のファッションの考え方。だから綺麗に見えるシルエットはすごく気にしているけど、「ダンヒル」はすごくシルエットが綺麗で、品もあってかっこいいと思う。
WWD:今注目しているモノやコトは?
高島:サステナブルについては気になっている。少し前まで、消費者としては生産側と感覚がかけ離れていると思っていたけど、コロナを機に意識が高まって、長く使えるいいものを選ぶようになった。そういう意味でも“ロックバッグ”は長く使える“本物”のアイテムだと思う。
アタッシュケースの新しい提案
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アタッシュケースを彷彿とさせる真鍮の鍵が“ロックバッグ”の特徴だ。熟練の職人が手作業で作り上げ、素材には丈夫で滑らかなボックスカーフレザーを採用する。いずれも使うほどに独特の風格と味が増すのも魅力。スマートフォンにぴったりのサイズ感で、マチも広がり、ショルダーストラップは取り外し可能と、使い勝手にも優れる。カラーはブラック、インクにメタリックデザインのADブラス、ADシルバーを加えた全4色展開。
なお、鍵のディテールを踏襲した“ロックコレクション”には、ほかにもメッセンジャーバッグやアタッシュケースなどもラインアップする。全国の「ダンヒル」の店舗とオンラインストアで販売中だ。
ダンヒル
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