スターバックス コーヒー ジャパンはこのほど、繰り返し使えるドリンクカップの貸し出しサービスの実証実験を開始した。11月22日から2022年5月末までの期間、東京・丸の内エリアの10店舗で行い、3月頃から都内の他エリアへの拡大を検討する。容器の循環利用を促し、使い捨てカップの製造・廃棄工程と比較して二酸化炭素排出量の削減につなげる。
同サービスは、NISSHAとNEC ソリューション イノべータが共同開発した容器のリユースサービス「リーアンドゴー」を活用する。利用方法は、まず店頭に掲示するQRから「リーアンドゴー」のラインアカウントへ登録する。ドリンク注文時にバリスタに本サービスを利用する旨を伝え、同アカウントの「容器を借りる」を選択し、専用カップに付属するQRコードを読み取る。使用後は3日以内に対象店舗に返却し、アカウントの「容器を返却する」を選択すると完了となる。実証実験期間中のサービス利用料は無料。返却されたカップは、高度な洗浄技術を持つ提携企業が洗浄する。「リーアンドゴー」ラインアカウントでは、サービスを利用したことで削減した二酸化炭素の排出量と廃棄物量を表示し、参加者に環境への貢献を数値にして分かりやすく届ける。
スターバックス コーヒー ジャパンは、サステナビリティに関するビジョンを20年4月に発表。二酸化炭素の排出の削減と廃棄物の削減、水使用量の削減を注力領域とし、30年までにそれぞれ50%削減することを目指す。マイタンブラーの利用推進や“リユーザブルカップ”の販売に加え、同サービスでは、手ぶらで来店でき、洗浄する手間が省けるといったメリットを感じてもらい、リユースの選択肢を広げる。