デザイナーのトモ・コイズミがデザインしたクリスマスツリーが、「東京エディション虎ノ門(THE TOKYO EDITION,TORANOMON 以下、エディション)」のロビーフロア31階に登場した。コイズミのシグニチャーであるラッフルが施された華やかなツリーは、ピンクやレッドで彩られ華やいだ気分にしてくれる、このツリーは実はドレス。12月26日〜2022年1月6日は、ドレスとして展示される。コイズミにこのコラボレーションやコラボに込めた思いなどについて聞いた。
WWD:このクリスマスツリーに込めた思いは?
トモ・コイズミ:“ねぎらい”の気持ちを込めて作った。コロナ禍でみんな大変なので、気持ちだけでも明るくハッピーになるものにしたかった。色合いや大きさにもこだわり、一目見て、“かわいい” “美しい”と思ってもらえるようにしたかった。
WWD:制作にかかった時間は?
コイズミ:約1年半。今まで作ったドレスの中で一番たくさん素材を使った。12月26日までは、クリスマスツリーとして展示されるが、それ以降22年1月6日まではドレスとして展示する。肩紐のついたサックドレスだ。
WWD:「エディション」とコラボした経緯は?
コイズミ:昨年のオープン時に、コレクションを2階のミーティングスタジオに展示させてもらったのがきっかけだ。また、イギリス・ロンドンの友人を通して、「エディション」のファーストゲストになった。今回のコラボも、ファッション性が高い「エディション」と相乗効果があると思い取り組んだ。
WWD:宿泊した感想は?
コイズミ:ミニマルで不必要なものがないすてきな部屋だった。ラグジュアリーホテルというと、ゴテゴテしている印象があるが、「エディション」の部屋は“センスのいい家”といった感じだ。
WWD:今後のクリエイションについては?
コイズミ:衣装デザイナーとして、エンタメ系の衣装を作ってみたいと思う。今年開催された東京オリンピックの開会式のMISIAの衣装が代表的。今後は、米ハリウッドのMETガラなどのレッドカーペットの衣装をデザインしてみたい。コンテンポラリーダンスやオペラなどの衣装にも興味がある。
WWD:自身のスタイルを表現すると?
コイズミ:華やかなものが好き。それが私の原点だから、それを追いかけたい。10代のころに見たジョン・ガリアーノ(John Galliano)による「ディオール(DIOR)」のオートクチュールが大好きだ。だから、パリのオートクチュールに参加するのが夢だ。フレグランスも作ってみたい。