パリのガリエラ美術館は、ファッションデザイナーの故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏の功績を称える展覧会「ラブ・ブリングス・ラブ(Love Brings Love)」を開催する。会期は、2022年3月5日から7月10日まで。22-23年秋冬パリ・ファッション・ウイーク期間中に開幕する。
エルバスが19年にコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)と共に立ち上げた「AZファクトリー(AZ FACTORY)」は、前回のパリコレ最終日となる10月5日に彼のトリビュートショーを開催。故人が生前にデザインしたルックに続き、45組の名だたるデザイナーたちがエルバスを偲び手掛けたルックや、同ブランドのデザインチームが彼の思いを受け継ぎ制作したルックを披露した。今回の展覧会では、そんなショーで来場者が味わった忘れがたいエモーショナルな体験を蘇らせることを計画。ルックの登場順や着用したモデルの肌の色から、光のランウエイを生み出すライティングや演出、音楽までを再現するという。
ミレン・アルザルス(Miren Arzalluz)=ガリエラ美術館ディレクターは、「ファッション業界による感動的かつ前代未聞のトリビュートを再現することで、アルベール・エルバスの人生とレガシーに敬意を表し、彼のファッションへの喜びあふれるビジョンを来場者に味わってもらいたい」と述べる。