座右の銘は「鳴かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、出店ブランドの営業部門を統括する武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。
(前号から続く)
入社後は何でもやりました。朝会社に行くと、前日の注文がたまっているので、全員で伝票を出して、商品を棚からピックアップして、ダンボールに詰めて発送伝票を貼って昼前に発送。同時に次の商品の入荷があるので、ダンボールを開けて、検品して、トルソーに着せて、写真を撮って。それで夕方になっていました。
前澤(友作)さんは夕方くらいからずっとシステムを作っていましたね。音楽チームは、洋服の仕事が終わったら自分たちの持ち場に戻って、レコードやCDのカタログ通販の対応をしていました。電話がかかってくるので、それに対応しながらオススメもするんです。接客していた2人は本当にマニアックな知識を持っていて、その技はとても真似できないものでした。ですからレコードやCDもそれなりに売れていたんです。ただ利幅は少ない。
一方で洋服はめちゃくちゃ売れていました。理由は単純です。ニーズに対して供給がなかったからです。ネット上で公式に「デビロック」とか「エクストララージ」を売っているサイトがなかったわけですから。しかも、すごく買いやすいシステムだったと思います。今とそんなに変わらない基盤でやっていましたし、写真の撮り方も含めて、どうやったらお客さんが買ってくれるだろうと、ちゃんとお客さんのほうを向いてサイトを作っていました。そして、ただ本当に好きな服を好きなだけ仕入れるみたいな。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。