ファッション

スノーピークのアパレルが宇宙服に シタテルと共同開発

 スノーピークとシタテルが共同企画した宇宙船内服“宇宙と地上双方の暮らしをアップデートする衣服”が、JAXAの国際宇宙ステーション(ISS)の生活用品に選出された。2022年を目処にISSで実際に使用される予定だ。

 両者が共同開発した宇宙船内服は、丸首のロングスリーブTシャツとロングパンツの2型で、地上と宇宙空間を越えた“究極のノンストレス・ウエア”として企画した。ホールガーメントの無縫製生地をメインに採用し、素材はニッケファブリックが開発したウールポリエステル素材“アクシオ(AXIO)”を使って着心地の良さを追求した。蒸れと匂いを軽減するウールの特性を生かしながら、優れたストレッチ性と柔らかな肌触り、毛玉防止機能を備えている。

 スノーピークは“自然志向のライフバリューを提案し、実現する”という目標を掲げ、キャンプギアを通して自然と人々の生活をつないできた。シタテルは、アパレル業界内外の事業者を結びつけ、宇宙空間に適した衣服を開発する目的で、JAXAの事業共創プラットフォーム「シンク スペース ライフ(THINK SPACE LIFE)」に2020年から参加していた。両者は昨年夏に共同開発をスタートし、同製品を企画。今年2月にISSの生活用品の候補に選ばれた後、宇宙飛行士によるプロトタイプの確認や安全性・搭載性などの審査を経て、正式に選出された。同商品のほか、ワコールの靴下“アストロソックス”やライオンのすすぎが簡単なハミガキ”なども選ばれている。

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