「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」を発表!「WWDJAPAN」は、 百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストア・ECで2021年下半期(5~10月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。
百貨店・セミセルフショップ「リップ」部門の総合1位は、「ディオール(DIOR)」の“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”。バイヤーは「縦じわをなくし、ふっくらとした唇に導いてくれるとの声が多い」と話す。2位は、「シャネル(CHANEL)」の“ルージュ ココ ボーム”。3位は「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ウォーターステイン”だった。
新製品も「ディオール(DIOR)」が首位を獲得し、“アディクト リップ グロウ”がランクイン。バイヤーの「マスクに付きにくく、トリートメント効果が高い」との言葉から、昨年から続くコロナ禍の影響が色濃く映し出されているのがわかる。2位は、「スック(SUQQU)」の“シアーマット リップスティック”。3位は「アディクション(ADDICTION)」の“ザ マット リップ リキッド”と国産ブランドの健闘が目を引いた。
バラエティー・ドラッグストア・EC「リップ」部門の総合1位は、「ケイト(KATE)」の“リップモンスター(05)”。バイヤーは「マスクをしても落ちない口紅として話題だったことに加え、唇が乾燥しないことも多くの支持を得た」との見解を示す。2位は「ロムアンド(ROM&ND)」の“ジューシーラスティングティント(13)”。「オペラ(OPERA)」の“リップティント N(09テラコッタ)”と「リカフロッシュ(RICAFROSH)」の“ジューシィリブティント(06ルーブラウン)”が同率で3位だった。
新製品の首位も「ケイト(KATE)」の“リップモンスター (05)”、そして「セザンヌ(CEZANNE)」の“ウォータリーティントリップ 05”だった。後者についてバイヤーは「濡れたような艶が持続するティントタイプのリップは今期も人気だった」とコメント。3位は「オペラ(OPERA)」“リップティント N (11フィグ)”、で、みずみずしい質感とカラーをキーとするアイテムが並ぶ結果となった。(価格は全て税込)
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1位 “ディオール アディクト リップ マキシマイザー” 「ディオール」
上半期に続き、今期も同カテゴリで首位を獲得。10年以上にわたって愛されてきた、ブランドを代表するリップスティックが19年にリニューアルしてさらに人気が拡大。ケア成分のメインはヒアルロン酸で、唇の上で保護バリアを形成しながら水分量を保持。潤いを24時間続かせる処方はまるでスキンケアアイテムのよう。つけた瞬間からボリュームアップを実感でき、唇にのせた瞬間からほのかに甘いミントの香りが心地よく広がる。(全7色<バックステージ限定1色>、各4070円)
2位 “ルージュ ココ ボーム” 「シャネル」
2012年1月の発売以来、リピーターが多く、長年愛され続けているアイテム。独自成分のイドゥラ タンドゥル コンプレックスを配合したフォーミュラに、即効性と持続性のある潤いをプラス。とろけるようなテクスチャーが心地良く唇を包み込んでケアする。オイルと補修効果を持つ糖類をベースにする成分が、つけた瞬間から滑らかな艶を与え、使い続けることでふっくらとしなやかな唇へとアプローチする。(4400円)
3位 “ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ウォーターステイン” 「イヴ・サンローラン」
「マスクにつきにくい」「マスクを取り外したときも違和感のない」など、リップに対するニーズに変化が続く昨今。そんな時代に寄り添うリップカラーとして好評。グライドオイルと水溶性シリコンガムをミックスした処方を採用。水分の蒸発時にスムースに艶のある薄膜フィルムを唇表面に形成し、表面の凹凸を均一にカバーしながら直線的に光を反射する。みずみずしい艶とフレッシュなカラーを長時間キープする。(全18色、4730円)
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1位 “アディクト リップ グロウ” 「ディオール」
唇に優しく、長時間持続する最高レベルの心地よさを目指した処方は3つの有用成分を配合して刷新。ブランド史上初めて97%の自然由来成分で構成する。新たに配合したチェリーオイルは唇本来のバリア機能を再構築。着けた瞬間から豊かな潤いを与えながら心地よくケアする。ヒマワリや米、キャンデリラ由来のワックスの作用で唇にやさしく、均一にベールをかける。今年6月の発表とともに一新したクチュール パッケージで新シェードも追加。自然な血色感で唇を彩る、充実したカラーバリエーションも人気だ。(全10色、各4290円)
2位 “シアーマット リップスティック” 「スック」
樹々や鉱物などからインスピレーションを得たリップスティック。時を経つことでそれらの存在を一層尊く感じさせるかのような、深みのあるカラー。それでいてソフトで軽やかに発色するシアーマットの仕上がり。山桜、萩風、青玉、紅玉色、椎実、樹皮、濃胡桃、紅紫、真赤色、焦紅の新10色は、ローズ、ピンクからレッドやブラウンまでそろえたシックな色調。凛としたしなやかな大人の表情に色を添える。(新13色<限定3色> 各5500円)
3位 “ザ マット リップ リキッド” 「アディクション」
ロングラスティングで無香料。濃密でマットなカラーが一日中楽しめるリップカラーは、メイクすることで生じ得るストレスを解放した処方。マットで鮮やかに発色するカラーにつけていることを忘れさせるほどの軽さを実現。オリーブオイル、ホホバオイル、サフラワーオイルなどの8種のオーガニック植物由来成分を採用。ローズヒップオイルとスクワランを加え、唇の柔らかさを追求した。今秋発売した新5色は、海にインスピレーションを得て誕生。(新5色、各3520円)
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1位 “リップモンスター(05)” 「ケイト」
落ちにくさと美発色に注力して生まれた口紅。マスク着用が日常となった今の時代に寄り添った設計とカラーバリエーションで高い支持を得た。つけたままの色が持続しながら保湿効果も高いと好評だ。その秘密は独自処方で、唇から蒸発する水分を活用することで密着ジェルに変化する。これにより長時間の持続を可能にした。Web限定の4色を含む11色のラインアップの中でもとりわけ人気なのが、05のダークフィグ。(1540円※編集部調べ)
2位 “ジューシーラスティングティント(13)” 「ロムアンド」
カラーリストでユーチューバーのミン・セロム(민새롬)がプロデュースする、韓国発のメイクアップブランドがランクイン。ネイルやアイカラーなどをラインアップする中、もぎたての果実のようなみずみずしいカラーと鮮やかな発色のティントタイプのリップカラーが高い人気を誇る。秋に発表した、煉瓦色のイートドトリ(ドングリ)はMLBB(my lip but better)カラーの生きたレッドブラウンで唇にボリュームを与える。SNSを活用したプロモーションなどで日本での注目度も高い。(1320円)
3位 “リップティント N(09テラコッタ)” 「オペラ」
「女性の多面的な魅力をひと塗りで表現する」というコンセプトを貫き、新しい時代に相応しいエアリーなつけ心地を口紅で表現する。唇そのものにほんのりと色づかせる絶妙さにティントを与えた質感が好評。独自のフォーミュラが作りだす発色と潤い、塗り心地にこだわった処方。リップクリームをつけている感覚で潤いを持続させる設計だ。(全9色、1650円)
3位 “ジューシィリブティント(06ルーブラウン)” 「リカフロッシュ」
ユーチューバーでファッションモデルとしても活躍する、古川優香のプロデュースするリキッドルージュはみずみずしい艶とテクスチャーが特徴。一度塗りでほんのりと色づき、二度塗りで鮮やかに色付く。使い方によりニュアンスの異なる仕上がりが楽しめることに加え、発色と持ちの良さも好評。6色そろうカラーバリエーションの中でも“06ルーブラウン”が人気。10代、20代を中心に支持を得た21年上半期に続き、今期もランクインした。(全6色、各4.5g、各1848円)
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1位 “リップモンスター(05)” 「ケイト」
落ちにくさと美発色に注力して生まれた口紅。マスク着用が日常となった今の時代に寄り添った設計とカラーバリエーションで高い支持を得た。つけたままの色が持続しながら保湿効果も高いと好評だ。その秘密は独自処方で、唇から蒸発する水分を活用することで密着ジェルに変化する。これにより長時間の持続を可能にした。Web限定の4色を含む11色のラインアップの中でもとりわけ人気なのが、05のダークフィグ。(1540円※編集部調べ)
1位 “ウォータリーティントリップ (05)” 「セザンヌ」
濡れたような軽やかな艶が持続するティントタイプのリップカラー。唇にフィットするよう考慮したスクエア型チップで乗せた色は、長時間美しさをキープする。オイルinウォーター処方で唇の表面はベタつかず、うるおいの続く仕上がりを実現。ハチミツやヒアルロン酸Na、ローヤルゼリーエキス、水溶性コラーゲンの美容保湿成分を配合。ラインアップの全7色の中でもプラムレッド色の05が人気で、わずかに青みを感じさせるノーブルなカラー。(全7色、660円)
3位 “リップティント N (11フィグ)” 「オペラ」
まるでリップクリームのようにするすると唇を色付け、自然な血色感を宿す。9月に発売した新4色は「Dreaming Earth」をテーマに自然界にある美しい色を提案。中でも熟れたイチジクを想起させるピンクニュアンスのレッドは多くの支持を得ている。深みを持たせつつピュアに発色し、マスクに色移りしにくいティント処方を採用。植物性スクワラン(保湿)を配合して唇の色づきと潤い奪わないよう考慮された設計だ。(新4色を含む全13色、各1650円)
TEXT : AKIRA WATANABE