アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ」クリエイティブ・ディレクター
「クルーズ」「プレフォール」「プレスプリング」「カプセル・コレクション」……。こんな言葉は、まだ必要あるのかな?ファッションショーやコレクションの呼称を変えたいと思っている。クラシック音楽の言葉を拝借するのはどうかな?音楽は神秘的で、時代を切り開く力を持っている。そして、人間にとっての力の源だから。シンフォニー、ラプソディー、マドリガル、ノクターン、オーバーチュア、コンチェルト、そしてメヌエット……。音楽は永遠に美しい。そして国境を簡単に超越するね。
【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。
【アレッサンドロ・ミケーレの思考を知るトピックス】
「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が、コレクションの発表を年に2回まで絞り込み、シーズンやデジタル活用について、既成概念には一切とらわれない考えを示した。ミケーレは世界のジャーナリスト約20人が参加したオンライン・カンファレンスで、「地球が、私たちに変革を求めている。もう過去に戻ることは許されない」とスタート。
コレクションの服はいわば映画の衣装のようなもので、着る人の人柄や感情を理解させてくれる。服自体や外見に語らせることが好きなんだ。顔と服や、心理状態と見た目、着る色とそれがもたらす感情の変化といったように、常にいろんな議論がある。そしてエキセントリックさは、そこに制限がなく、ユニホームが必要ではないことを意味する。自由なアイデアを伝達する言葉なんだ。