座右の銘は「鳴かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、出店ブランドの営業部門を統括する武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。
(前回から続く)
僕の入社当時、スタートトゥデイ(現ZOZO)は、ストリート系の「イープローズ」というECショップの他に「ザイゴード」というヒップホップ系ファッションのECショップもやっていました。両方共メンズです。扱うブランドに関しては、みんなで決めていました。
前澤 (友作)さんは自分の意思はありつつも、基本的にみんなの意思でやらせたいというスタンスでした。全てみんなの合意を取ってやるというのは、最後まで一貫していましたね。でもそれぞれが好き勝手やっても、売れないと駄目なので、経営者としての目線を会議の中でうまく入れていました。
僕はもともと「コム デ ギャルソン」とかデザイナー系が好きだったので、当時扱っていたブランドにはあんまり興味がなくて。入社1カ月を待たずに企画書を社長に持っていったのですが、「ラインアップや内容はいいけど、店名を考えろ」と言われました。フランス語でオーソドックスという意味の「オルトドクス」みたいな名前を持っていったのですが、前澤さんとしては、検索して一発で出てくるような名前が良かったんですよね。でも「SEO的にヒットするものにしろ」って直接的に言うと僕のテンションが下がるから、「他が使っていなくて、短くて、もっといい名前あるだろ」みたいな感じでした。僕らのやる気を削がずに自分が思っている方向に導くのがうまかったですね。何十個と候補を出して、最終的に「ZICUE(ジクー)」という名前に決まりました。そんな感じで入社2カ月で、ショップを立ち上げました。
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