ハースト婦人画報社は、2022年1月1日付で「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」の新編集長に小栗裕子が就任すると発表した。同誌を約7年間率いてきた塚本香編集長は退任し、編集者として第一線を退くことを表明している。
新編集長となる小栗は2011年にハースト婦人画報社に入社し、日本版「ハーパーズ バザー」の創刊や「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」のファッション エディターを経て、19年からデジタルメディア「エル・ガール(ELLE GIRL)」コンテンツ・マネジャーと編集長を歴任。インフルエンサーコミュティやオンラインサロンを立ち上げた。編集長就任にあたり「まず注力するのは、デジタル領域でのブランドバリューの最大化。『ハーパーズ バザー デジタル』およびSNS全般を“働く女性のための社会派ラグジュアリーメディア”とし“質×量×視点”の特性を武器に、多様化するニーズにスピーディーに応えていきます」とコメントした。さらに雑誌のローカライズブランディングの刷新や、コミュニティづくりなども強化ポイントに掲げ、「みなさんと共にチャレンジするメディアとして、注目ください」としている。
年内で退任する塚本香編集長は、「40年におよぶ編集者生活に一度区切りをつけ、人生の第2章へ向かって一歩を踏み出すことにしました。『ヴォーグ ジャパン』『フィガロ ジャポン』『エル・ジャポン』で歩んできたキャリアを、歴史ある『ハーパーズ バザー』の編集長として終えることができたのは光栄です。小栗は次世代向けメディアとして『エル・ガール』を成功に導くなど、ファッションとデジタルにおいて幅広い経験を持っています。『ハーパーズ バザー』の次なるステージにぜひご期待ください」と綴っている。