ファッション

ユニクロ、冬のスポーツ向け高機能服を相次ぎ発売 汗をかいても冷えないインナーやダウン

 ユニクロは12月13日、「スポーツと日常の境目をなくした“スポーツユーティリティーウエア”」として、スウェーデンのトップアスリートと共同開発した冬のスポーツシーン向けアイテム群「+S」を発売する。同社は2022年2月に開幕する北京冬季五輪・パラ五輪(以下、北京冬季大会)でスウェーデン選手団に公式ウエアを提供しており、選手とのやり取りの中で公式ウエアに取り入れた機能や仕様、素材を「+S」でも採用。国内は11店と公式ECで販売する。

 商品は、二重織の表地を使ったダウンジャケット(9990円)とダウンショートパンツ(5990円)、ウールブレンドの長袖Tシャツ(2990円、同商品のみ20日発売予定)、撥水加工を施した高ストレッチ素材のサイドファスナーパンツ(4990円)、新素材“ウルトラストレッチドライ”の長袖Tシャツ(2990円)と同素材のスポーツタイツ(2990円)、ユニクロ最大容量という35リットルのバックパック(5990円)の7型。全てメンズ、ウィメンズ共にそろう(一部はユニセックスでの提案)。

 ユニクロの冬の機能商品としては“ウルトラライトダウン”や“ヒートテック”が代表的だが、運動時にそれらを着用すると、動きやすさの点や汗をかくことによって逆に体を冷やしてしまうといった点で課題があった。そこで、ダウンアイテムは同社の従来商品にはなかったという伸縮性を実現、アウターシェル(外衣)の内側にレイヤードした際なども動きやすいよう配慮した。実際、スウェーデン選手団のセレモニー用ウエアのミドルインナーとしても、同様のコンセプトのダウンジャケットが採用されている。ウールブレンドのTシャツや“ウルトラストレッチドライ”のアイテムは、暖かさは保ちながら汗は素早く乾かす仕様を追求している。

 ダウンアイテムには、回収ペットボトルに由来するリサイクルポリエステルの粒中綿を同社として初めて採用。それ以外の商品も生地にリサイクルポリエステルを使うなど、環境にも配慮している。撥水についても、環境汚染物質として近年スノースポーツの滑走ワックスなどで使用禁止の動きが広がっているフッ素を使わない加工を採用した。

平野歩夢選手と開発したスノボウエアも

 冬のスポーツシーズンの本格到来を受けて、また北京冬季大会開幕を前に、ユニクロでは「+S」以外でも機能商品の開発・発売が目立つ。6日には、プロスノーボーダーで同社のグローバルブランドアンバサダーを務める平野歩夢選手と共同開発したスノーボードウエア(上衣のみの展開、1万9900円)の21年版も発売した。スノーボードウエアとしてだけでなく街着としても着られるデザインを意識しており、XS〜4XLを企画、計2000着限定。国内は11店と公式ECで販売しており、ECでは6日18時時点でサイズ欠けが出ている。

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