毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年12月6日号からの抜粋です)
本橋:コロナ禍の収束が少し見えて、お出かけワンピースの需要が伸びて来ているという話を聞くようになりました。実際に外に出ている人の格好が華やかになっているので、今回のトレンド特集ではスナップ企画を提案しました。
五十君:春夏の特集を秋冬のスナップで作っていいのかという懸念はありましたが、今街で着られているものと春夏の傾向は重なる部分が大きいだろうなとも考えました。半年で売るものを変えていこうという時代じゃないですし、スナップは「とてもいい!」と思いました。
木村:改めて街に出てみたら、マーメイドスカートやミニ丈、厚底ブーツなど、トレンドがちゃんとありましたね。
五十君:うんうん。そして、マッシュスタイルラボ(MASH STYLE LAB)のブランドを皆がすごく着ているというのを実感しました。
木村:本当に多かったですよね。展示会の方はどうでしたか?
本橋:やはりどこも今ストリートでトレンドになっているものに新しい要素を加えて提案している感じでした。トレンドのグリーンと同じくらいの彩度のブルーやレッドオレンジが出ていたり、ジャケットもロングシャツやスカートと組み合わせていたり、アップデートして提案していました。
五十君:トレンド特集として、学びのある試みだったよね。
本橋:でもメチャ大変でしたね。街で「写真撮らせてください」って声掛けて、断られた時の自己肯定感を破壊される感じがたまらなかったです……。
五十君:もしかして、ファッションを楽しんでいる人たちは今は原宿ではなく、下北沢にいるのかも。そういえば、ウィゴー(WEGO)の園田恭輔社長が古着の売れ筋にトレンドが一番早く現れると言っていました。
木村:確かに。次回、古着の売れ筋分析もやってみたいですね!