「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」は12月3日の「国際障がい者デー」に合わせて、ラゾーナ川崎プラザ店内でポップアップショップを開催中だ。障がいのある大人や子どもが脱ぎ着しやすい機能を加えてデザインした“トミー ヒルフィガー アダプティブ(TOMMY HILFIGER ADAPTIVE)”に特化したもので、31日まで開催している。同ラインを「トミー ヒルフィガー」の店頭で扱うのは初めてで、メンズ、ウィメンズ、キッズ全てのアイテムを体験できる。
“トミー ヒルフィガー アダプティブ”はほかのコレクションと同様、流行に左右されない“アメリカンクール”スタイルに、ブランドならではのツイストを加えている。デザイナーのトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)はインクルージョンおよびダイバーシティの促進に取り組んでおり、その一環として誕生した同ラインは、脱着のしやすさ、車椅子ならではの服の悩みや困りごと、義足や義手などの装具への対応を考慮し、生活をよりしやすくすることに重点を置いてデザインしている。例えば、細かい手先の動きが苦手な人のために開発したつまみ部分を大きくしたファスナーや、足の矯正器具、ギプスなどに対応する開閉機能、ウエスト周りのもたつきを減らすためにフロント部分を低くした車椅子用パンツなど、さまざまなニーズに応えるアイテムをそろえる。
全ての人にとって服を着ることが負担にならないことを目指すトミーは、自身も自閉症の子どもを育てた経験を持つ。「私自身に特別なサポートを必要とする子育てをした経験があるので、“トミー ヒルフィガー アダプティブ”がもたらすインパクトがどれだけ大きいか理解している。服を着替える際の負担を減らせれば、障がいのある人々は他人に頼ることが減り、より自信を持つことができるようになるだろう」と語る。
世界中で10億人以上が障がいと共に生活しているとされる中で、トミーは2016年春に米国で子ども向けの“トミー ヒルフィガー アダプティブ”をローンチした。翌年秋に大人向けのコレクションを発売し、日本には20年春に上陸した。
■“トミー ヒルフィガー アダプティブ”ポップアップショップ
日程:12月3〜31日
場所:「トミー ヒルフィガー」ラゾーナ川崎プラザ店
住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ3階