アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ」クリエイティブ・ディレクター
ここ数年多くのブランドがクリエイティブのトップに新しい人材を起用し、ブランドに新たな生命を与えようとしている。だけど、ブランドの“顔”を5〜6年ごとに変えるなんて、おかしいと思う。もしも自分がブランドのファンだったら、自分が選んだブランドで自分自身を識別したいんじゃないか。そういう意味で、「シャネル(CHANEL)」のコレクションを手掛け続けているカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のことをとても尊敬している。彼は唯一無二の存在だ。もしあなたが「シャネル」の顧客だったら、きっと昔のアイテムも全て大切に持っているんじゃないかな。「シャネル」からは長年にわたって、とても現代的で一貫した精神やアティチュードが感じられるからね。
【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。
【アレッサンドロ・ミケーレの思考を知るトピックス】
「グッチ(GUCCI)」にアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが就任して、早くも3年が経とうとしている。フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の後任として、舞台裏から影響力の頂点へと駆け上がった彼は、クリエイティビティーの力を信じて彼を抜てきしたマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)と共に改革に取り組み、ファッション界に大きなインパクトを与え続けている。エキセントリックなコレクションへのアプローチからファー使用廃止の理由まで、米「WWD」がミケーレの考えに迫った。