ファッション

「ファッションは不要不急ではない」 「ケイタ マルヤマ」がショー 尾上右近、齋藤飛鳥、冨永愛らが登場

 「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は16日、ファッションと日本の伝統文化を掛け合わせたショーを東京・六本木の EXシアターで開催した。「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて・・・IT’S SHOW TIME」と題したショーは、回り舞台で次々とシーンを展開し、600人以上の観客を沸かせた。冨永愛のパフォーマンスで幕開け、歌舞伎俳優の尾上右近の演目が続き、鬼太鼓座の迫力の和太鼓に合わせてダンサーのアオイヤマダが踊るなど、ファッションと伝統芸能を融合。ULTIMATE BBOYZ は「ケイタ マルヤマ」のメンズを着てランウエイで激しいダンスを披露した。

 開催理由について、丸山敬太デザイナーは「コロナ下の2年、僕らは厳しい時間を過ごしてきた。2021年のうちにどうしてもリアルのショーを行いたかった。(昨年亡くなった)髙田賢三さんや山本寛斎さんといった先輩たちに浴びせてもらったクリエイションを僕が見せることで次の世代につないでゆきたい」とコメント。エンターテインメントとの融合については「ファッションは不要不急ものではない。人生を変えるもの」と語気を強め「ファッションは時代の気分を表すもの。今は、異なるエンターテイメントや伝統が手をつなぎ自分たちができることをやろう、としている。その気分をハッピーに表現するのがクリエイターの役割だと思った」と続けた。

 披露した服は2022年春夏コレクションに加え、夏物は着物や浴衣をベースにアレンジ。秋冬物は過去27年間のコレクションの中から選びアップデートしたスタイリングを見せた。TikTokスターの大平修造や乃木坂46の齋藤飛鳥がモデルとして歩き、丸山の長い友人である⼥優のりょうや市川実和⼦、モデルの⽥辺あゆみや渡辺真起⼦なども登場。最後は野宮真貴が「東京は夜の七時」を歌いフィナーレを盛り上げた。

 イベント開催にあたりクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー(CAMPFIRE)」で公演チケットをはじめ、エコバッグやTシャツなどのリターンを用意し、361人、8,477,280円の支援を集めた。リターンの中にはショー会場に飾る名入り提灯や、丸山自身がアドバイスする人生相談などユニークなものも。クラウドファンディングの挑戦について丸山は「最初は照れくさかったけど、応援してもらえることがこんなに嬉しいことだと知った。次は誰かを応援したい」と話している。

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