大丸松坂屋百貨店はNTTドコモと協業し、AI(人工知能)による顔認証システムを活用した来店客のデータ分析の実証実験を行う。大丸東京店4階のショールーミング型売り場「明日見世(アスミセ)」で1月12日から開始する。
売り場に設置した複数台のカメラで、来店客の性別や年代といった属性、滞在時間などを記録する。そのデータを基に売り場のレイアウトやブランドラインアップを改善したり、売り場の取り扱いブランド側にもフィードバックし、商品開発などに生かしたりといった活用を想定する。画像認識システムは、米シアトルのテック企業RealNetworksのソフトウエアを搭載。マスク着用時などでも99%以上の精度で性別、年齢などの推定が可能という。
「明日見世」は同社初のD2Cブランドのショールーミング型(店舗は商品を陳列するのみでECで販売する形態)ストアとして2021年10月にオープン。アンバサダーと称するスタッフが、商品の魅力をじっくりと伝えることに重きを置いた新しい売り場だ。オープンから3カ月がたち、「これまでの百貨店の売り場とは異なる、さまざまな年齢層やニーズを持ったお客さまが来店されている」と同社。「ここでの分析結果は『アスミセ』に限らずさまざまな売り場作りに生かすことができる」とみる。
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