「靴下屋」「タビオ」などを運営する靴下大手タビオの創業者・越智直正会長(82)と妻の麗子さん(71)が6日午後6時すぎ、奈良県広陵町の町道を横断しようとしたところ、軽トラックにはねられ、病院に搬送されたが2人とも死亡が確認された。心臓破裂だった。
越智さんは「靴下業界の顔」としてメディアにもたびたび登場していた。15歳で靴下問屋の丁稚からキャリアをスタートして70年近く靴下一筋。高品質なものづくりと独自のサプライチェーンマネジメントによって、靴下市場での存在感を高めた。2002年にはロンドン、09年にはパリにも進出した。著書に「靴下バカ一代 奇天烈経営者の人生訓」(日経BP社)などがある。