座右の銘は「鳴かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、出店ブランドの営業部門を統括する武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。
(2021年12月13日号から続く)
2000年代前半、ネット通販へのほとんどのブランドからの風当たりは、相当強かったですね。特に最初はコネも何もなかったので、営業はほぼ飛び込みでした。ブランドに電話しても、「忙しい」とか何とか言って、なかなかアポが取れないんです。だから、雑誌の最後の方に載っている問い合わせ先の住所を見て、直接事務所に行って、開いていたら入っていって、さっとノートパソコンを開いて、話を聞いてもらう、みたいな。得意というか、好きというか、必要なら飛び込みで行くのは自然なことでしたね。
楽しかったですよ。入荷や発送が少なかった日は、「じゃあ午後から都内に行って、ブランド営業しようぜ」って言って、みんなで前澤(友作)さんの車に乗って、千葉から原宿方面へ出かけていました。
もちろん、ほとんど駄目でした。まず入れないし。事務所が開いてる隙を見なければいけないですし、扉を閉められそうになると、さっと足を入れるみたいな。本当に昔の新聞の勧誘員みたいでした。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。