「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケは、ブランドが持つべきパーパスの可視化や、その伝え方、ユーザーとのコミュニケーション作りなどでメーカーに寄り添い、モノづくり企業がモノづくりに集中できる環境整備に一役買っている。ブランドの伴走者、キュレーターが過去の事例を踏まえながら応援されるブランドの共通点を探る新連載。今回はマクアケの田中絢子、酒井翼キュレーターが、コロナ禍の危機において、原点回帰という角度から見事に新領域への進出に成功されたメーカーズシャツ鎌倉(以下、鎌倉シャツ)の事例を紹介する。
鎌倉シャツは1993年からシャツやネクタイなどのビジネスウエアを全国展開しているシャツ専門店で、上海などにも店舗があります。ところが海外展開を更に進めていた中でコロナ禍になり、積極的な海外進出を断念。一時は店舗の休業を余儀なくされ、工場にシャツの発注ができなくなる中、「二人三脚でやっている工場を助けたい」という思いで、マスクなどの生産を発注していました。
今後どうすればいいか考えた結果、創業の地である鎌倉からクリエイティブなモノを作り出そうという方向性になり、鎌倉で商品企画や撮影を進める中で、浄智寺の住職から「おしゃれな作務衣を作れないか」とのリクエストをもらい、製作に1年以上を費やし、今回の作務衣が生まれました。
「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」というモットーを掲げる鎌倉シャツにとって、作務衣は既存のシャツとは全く異なる商品でした。そこで売り方や見せ方、お客さまからの反応を試すためのテストマーケティング、そして鎌倉への貢献を目的に「マクアケ」を活用いただきました。
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