ドラッグストア最大手のウルシアホールディングス(以下、ウエルシアHD)は1月18日、大阪のドラッグストア、コクミンとフレンチを子会社化すると発表した。株式所有割合は76.26%と100%で、取得金額は確定次第公表する。
ウエルシアHDは関東中心に東北から中国四国地方に販売網を広げ、健康をテーマとした付加価値の高い商品やサービスを提案する調剤併設やカウンセリング、深夜営業、介護を軸とした専門性の高いドラッグストアを展開する。一方、コクミンとフレンチは専門性の高いドラッグストアを北海道や関東、関西、九州など主要都市の大型商業施設や空港、駅前駅中、繁華街、住宅地などの好立地に出店。また、調剤事業も、学病院や大型総合病院の門前を中心に、クリニックモール内や駅ターミナルなど、多様な立地に出店する。
今回の子会社化により、ウエルシアHDが今後強化する都市型店舗、全国への出店網拡大を図るとともに、それぞれの保有するノウハウや人材などの経営資源を共有し、経営規模の拡大と経営体質の強化を見込む。
ウエルシアHDは2021年2月期の売上高が前期比9.4%増の9496億5200万円でドラッグストア業界において売上高1位を誇り、M&Aによる新規出店の推進や調剤併設店の拡大を図っている。