世界最大の時計企業であるスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)傘下のスイスブランド「オメガ(OMEGA)」はクリアスペース(CLEARSPACE)と提携し、機能を停止した人工衛星などの宇宙ゴミを回収・除去する事業に参加する。1969年、初めて月面で着用された時計である「オメガ」が再び宇宙に飛び立つ。
現在、地球を周回する人工衛星は数千におよび、そのほとんどが機能停止状態だという。またそれらの宇宙ゴミには、他の人工衛星との衝突や爆発の危険性がある。レイナルド・アッシェリマン(Raynald Aeschlimann)=オメガ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「宇宙開発のための大いなるネクストステップであり、アポロ計画以来のエキサイティングなプロジェクトの一つだ」と述べる。
クリアスペースは2020年に欧州宇宙機関と8600万ユーロ(約111億円)で契約、25年に最初の宇宙ゴミ清掃ミッションを実施する予定だ。