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プラダの21年通期決算は41%増収 セールの撤廃が成功

 プラダ グループ(PRADA GROUP)の2021年12月通期決算は売上高が前期比41%増の33億6400万ユーロ(約4373億円)で、19年比では同8%増だった。下半期のECを含む直営店の売り上げは前年同期比27%伸び、全体の成長をけん引した。EBIT(利払前・税引前利益)も直営店の成長やフルプライス(定価)商品の好調が貢献した。

 同社は近年ラグジュアリーブランドとしてのポジショニングを強化している。卸し先を絞り、セールを撤廃しフルプライス商品の販売を増やし、さらにECやオンラインマーケティング・コミュニケーションをはじめとするデジタル施策に投資をしている。21年11月に発表した事業報告会では、中期的な目標として売り上げ45億ユーロ(約5850億円)、営業利益率20%を目指すと発表した。またECが全体の売り上げの15%を占めることも目標に掲げた。

 パトリツオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)最高経営責任者は「2021年はチャレンジングな1年だったが、めまぐるしく変化する市場や消費者のニーズに柔軟に対応できた。われわれはさらなる成長を実現できるように準備してきた」とコメント。バーンスタイン(BERSTEIN)のルカ・ソルカ(Luca Solca)=グローバル・ラグジュアリー・グッズ・シニア・アナリストは、プラダの業績が市場平均を3%上回ると評価した。

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