富裕層の多くは外商などを通してショッピングを楽しむが、コロナ禍ではその方法が大きく変化し、ECによるショッピングも拡大。ラグジュアリーECの一つである「ファーフェッチ(FARFETCH)」は、VIP顧客(プライベート・クライアント 以下、PC)向けのサービスを強化している。個人的なリクエストの受け付けやクローズドのイベントへの招待など、よりパーソナルなサービスを提供。家にいながら“欲しい”を探せるサービスについてリポートする。
「ファーフェッチ」は、傘下に「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF WHITE VIRGIL ABLOH)」を手掛けるニューガーズグループや英セレクトショップ「ブラウンズ(BROWNS)」、スニーカーのリセールストア「スタジアム・グッズ(STUDIUM GOODS)」を持ち、世界約50カ国、約1400のブランドや百貨店、セレクトショップのネットワークを有するECサイトだ。
VIP向けサービスを利用するには、「アクセス」というロイヤリティーブログラムへの入会が必要になる。年間150万円以上を購入する顧客がVIP=PCで、パーソナルスタイリング・サービスやファッション・コンシェルジュ・サービスを受けることができる。このサービスが始まったのは2017年。ジェイミー・フリード(Jamie Freed)=ファーフェッチ グローバル ヴァイス プレジデント プライベートクライアント(以下、VP)は、「われわれのPCは競合ECサイトでもショッピングしている。彼らから他社の取り組みを聞いて独自のネットワークを活用し、PCにとってより良いサービスの構築を始めた」と話す。ブランドやブティックの枠を超えたサービスを提供できるのが「ファーフェッチ」の強みだ。「ワンストップであらゆるショッピングを可能にする」とフリードVP。
世界のネットワークからの“欲しい”を探し出す
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