日本百貨店協会は25日、2021年の全国百貨店売上高速報を発表した。総額の売上高は前年比5.8%増の4兆4182億円だった。
商品の品目別では、主要4カテゴリー(衣料品、身のまわり品、雑貨、食料品)が数字を伸ばした。構成比で30.9%を占めた食料品(同4.7%増の1兆3666億円)が、昨年に引き続き26.4%の衣料品(同3.5%増の1兆1664億円)を上回った。
1年を通じて、新型コロナ感染拡大による幾度もの営業制限を余儀なくされた。4〜5月にかけては東京、大阪などの百貨店が休業を強いられた。秋以降(9月〜)は感染者数の下げ止まりもあって各社の業績は復調傾向となり、防寒着需要が高まった衣料品も下支えした。