ファッション

「ジャンヴィト ロッシ」が伊大学と提携 2025年までにサプライチェーン全体でカーボンニュートラルを目指す

 「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」がイタリアのボローニャ大学と提携し、サステナビリティにおける新たなプラットフォームを導入したと発表した。

 この取り組みでは、同大学のアウグスト・ビアンキーニ(Augusto Bianchini)教授が提唱する定量的アプローチを活用する。具体的には消費分析や廃棄物管理を通じて、「サステナビリティの3つの柱」とする環境、社会、経済に関するデータの収集と指標の算出を行う。例えば、製造工程で排出された二酸化炭素量を算出することで、排出量削減のための新たな方針を立てることを可能にする、という考え方だ。

 この分析手法を用いることで地球環境に及ぼす影響を数値で理解でき、工場で排出されるカーボンフットプリントを60%軽減させる施策に役立ったという。

 プロジェクトの第一段階では、短中期的計画による再生エネルギーへの移行と、AIを活用した施設内のエネルギー消費の削減及び作業プロセスの効率化を図った。第二段階では、同社のサプライチェーンにおける循環型経済に関する主要データを収集・分析し、このパートナーシップで開発された循環型ビジネスのベストプラクティスを実践する段階へ移行する。

 さらにこのアプローチを全サプライヤーと販売店にも適用して環境指標を算出し、2025年までにブランド全体の完全なカーボンニュートラル達成を目指す。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。